2012年8月

新建ハウジング-平成24年8月30日(木)

差別化できる 省エネ住宅を目指す

3.11以降、国民のエネルギーに対する考え方が大きく変わった。国を挙げての節電運動、原発への反発、そしてエネルギーを大量に消費する住宅に対する見方にも少しずつ変化が現れ始めている。こうした意識の変化をうけ、愛知県東三河地方を中心に注文住宅事業を展開するK’sFactory(愛知県豊川市、勝見浩一社長)は住宅の省エネ化の取り組みを強化。特に基礎断熱による差別化で事業の拡大を図っている。

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2012年8月30日 木曜日 18:35

週刊住宅新聞-平成24年8月27日(月)

工期短縮、差別化に成功

新築住宅における省エネ対策は、もはや地域密着型の住宅会社にとっても必須のテーマとなった。ハイアス・アンド・カンパニー(東京都港区、濵村聖一社長)と司コーポレーション(群馬県沼田市、松井健司社長)が共同で全国展開する基礎断熱工法「タイト・モールド工法」が注目を浴びている。岩手県全域で注文住宅を手掛けるサトコンホーム(岩手県岩手郡滝沢村、佐藤重幸社長)は、3年前にタイト・モールドを導入。高気密・高断熱の躯体と、自社オリジナルの炭を使った壁体内通気構造と併せた差別化対策が奏功。受注棟数増加、受注棟単価もアップするなど、効果が顕著に現れた。佐藤社長に、タイト・モールド工法導入の効果について聞いた。

-タイト・モールド導入のきっかけは

「東北はどうしても多くの工事が長くなってしまうため、短期化できる方法がないかと探していたところ、司コーポレーションからのDMが目に留まった。工期短縮、他社との差別化、提案力強化の視点から、導入を決めた。それから3年ほど経つが、導入理由に挙げた3点についても効果を実感している」

-実感している効果を教えてください

「当社のベタ基礎構造は通常のものでも配筋を多くしており、普通のものでも工期が長くなっている。それが、タイト・モールドを導入したことによって工期は1~2週間ぐらい短くなった。基礎を内と外から断熱材で挟むダブル断熱と、150ミリ厚のコンクリート打設により結露やシロアリといった住宅への悪影響も避けられる。工期短縮と性能向上を両立できた。導入してから3年間で約30棟を手掛けた。点検などで施主を訪問しても、快適さはまったく損なわれずに継続しており、大変喜ばれている。光熱費についても年間1万円ほど安くなっているようだ」

受注棟数が1.5倍に 1棟単価も大きく上昇

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2012年8月27日 月曜日 17:04

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