2013年2月

円安・ドル高は続くのか?

G20では政府の円安誘導にクギを差されましたが、果たして円安は政策だけで実現できるものなんでしょうか?
今回は円安ドル高について考えてみます。

円安が急速に進んでいますね。
昨年暮れに野田元首相が衆議院解散宣言を出した頃から円安に動き始めましたが、その時点で1ドル=79円台だったものが、今では93円台です。おかげで円安の恩恵を受ける輸出企業を中心に株価も回復して、なんとなく景気が良くなったようなムードになってきました。

でもこの急速な円安にドイツやフランスや新興国が怒ってしまい、欧米の報道では「通貨戦争!」と書き立てられました。
日本がその通貨戦争批判の矢面に立たされたわけですが、先週末にモスクワで開かれたG20(20カ国・地域財務相・中央銀行総裁会議)ではなんとか日本への名指し批判は回避されました。実質的に日本の金融緩和は容認されたようです。

これは当然の結果ですね。
金融危機後の景気回復のためにアメリカでも欧州各国でもずっと金融緩和をやってきています。「いまさらどの口で日本を批判するのか?」というのが私たちの正直な思いですよね。

日本だって金融緩和を最近始めたわけではなく、もうずいぶん長い間やっています。民主党政権時は円高を阻止するために政府が円売りの市場介入までしました。それでもほとんど効果がなく、円高に歯止めはかかりませんでした。今は、金融緩和はしているものの市場への介入はしていませんし、せいぜい政権トップたちが口先介入する程度です。それで「円安政策はやりすぎだ!」と言われても困りますね。

でも確かに今は円安に動いています。
さて、なにが変わったのでしょうね?

■為替は何で決まる?「通貨政策・金利差・経常収支」

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2013年2月19日 火曜日 16:46 投稿者:HyAS&Co.川瀬太志

金融円滑化法終了はアベノミクスを阻むのか?

今回は3月末で期限を迎える「金融円滑化法」のその後についてです。
さて、経済はどうなるんでしょうか?

安倍政権の経済政策「アベノミクス」、株価も11,000円を越え、ここまでは順調に来ていますね。このアベノミクスを阻むものとして懸念されているもののひとつが、今年の3月末に期限が切れる「金融円滑化法」ですね。

■金融円滑化法ってなに?

ご存知の通り、金融円滑化法とは、経営不振に陥った中小企業から金融機関に対して、借入金の返済猶予などの要請があったとき、できる限り応じる義務を金融機関に課した法律です。
2008年秋のリーマン危機後、民主党政権時の亀井静香金融大臣が大騒ぎして成立させました。中小企業に再建の猶予期間を与えることから「モラトリアム法」とも呼ばれています。

新聞などの報道によりますと、この2年間で円滑化法により返済猶予を受けた中小企業はおよそ30万~40万社。貸出額にして約44兆円もあるそうです。
全国銀行協会統計によると、全国の金融機関の貸出残高は2012年12月末時点で428兆円。
つまり、銀行貸出のおよそ1割強がいわゆる不良債権の予備軍になっているということになります。

これは確かに大変です。
3月末に円滑化法の期限が切れて、銀行がこの不良債権予備軍の債権を回収しはじめたら、30万社以上の中小企業が倒産に追い込まれて、44兆円もの不良債権処理が行われることになります。そうなると一気に貸出は鈍り、景気回復に水を差すところか経営難になる銀行も出たりして金融危機に陥る可能性すらあるのでは・・・、と心配になりますね。

■円滑化法終了で経済に激震が走る、か?

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2013年2月5日 火曜日 15:11 投稿者:HyAS&Co.川瀬太志

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