2016年8月

将来の日本の住環境整備に向けていよいよ政府が本気に

今回は中古住宅についてです。
いよいよ国も本気になってきたな、という動きが出ていますよ。

 

■中古住宅流通のリフォームに最大50万の補助

中古のマンションや一戸建ての住宅を買ってリフォームしようと考えている人にとってはとてもいい話です。
今後は、こういう中古やリフォームを促進するような施策がどんどん出てくるかもしれませんね。

<中古住宅購入時に補助金 改修費最大50万円>
(2016年8月21日付 日本経済新聞)
『政府は中古住宅を購入する際に必要なリフォーム工事の費用を、1件当たり最大で50万円補助する制度を創設する。
欧米に比べて少ない中古住宅の取引を活発にし、深刻になっている空き家問題の解消につなげる。
対象を40歳未満の購入者に絞り、若年層が使えるお金を増やして個人消費を底上げする狙いもある。』

今年の第2次補正予算案に250億円の予算を入れ込む予定だそうです。
1件最大50万円の補助金ですから少なくとも5万戸くらいの利用を見込んでいます。
早ければ年内にも取り扱いが始まりそうです。注目しておきたいですね。

ポイントを整理しますと、

  • ・対象者は40歳未満の購入者であること。
  • ・申請の際には、専門家が物件の傷み具合を判断する住宅診断
    (インスペクション)を受けていること。
  • ・補助の金額はインスペクション費用5万円を含めて最大50万円。

どんなリフォームにどれくらいの補助があるのかは現時点では明らかになっていませんが、
耐震補強や省エネ改修など住宅の性能向上に関するものに対して、ということになるのではないかと思います。

金額がちょっと小さいかな、という印象もありますが、
中古流通市場の活性化に向けた具体的な施策のスタートでしょうし、
十分に価値のある取り組みだと思います。
他にも、若年層の持ち家促進、空き家の活用、インスペクションの普及、住宅ストックの性能向上など
住宅業界の様々な課題解決につながっていくことでしょう。

(さらに…)

2016年8月23日 火曜日 14:50 投稿者:HyAS&Co.川瀬太志

日本の年金制度の本当の問題点とは?

GPIFが5.3兆円の運用損を出したことがニュースになっていました。
でも実はそれは大した問題ではありません。では本当の問題は…?

 

■GPIFは年金資金でバクチを打っている?

先日、報道番組を観ていて、
「これはひどいな~」と思ったニュースがありました。
それはこれに関連したものです。

<公的年金、将来に不安も GPIF15年度運用損5.3兆円>
(日本経済新聞 平成28年7月30日付)
『年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は29日、公的年金の2015年度の運用実績が5兆3098億円の赤字になったと発表した。
5年ぶりに運用資産額が減った。
円高や株安が響き、国内株式などの評価損が膨らんだ。』

GPIF(年金積立管理運用独立行政法人)とは、私たちが支払っている年金保険料の余剰積立金を管理・運用している組織ですね。
運用している資産の額は27年度末時点で約134兆7千億円。
年金管理法人としては世界最大の資産額になります。

この巨額な資金は債券や株式などで運用されていますが、その2015年度の運用利回りがマイナス3.81%、金額にして5.3兆円を超える赤字になったというニュースです。

市場で運用していますからプラスの時もあればマイナスの時もあるでしょう。
昨年度は中国や新興国の景気不安などがあって日経平均もかなり動きましたので仕方がないと言えば仕方がない。
ただ、この結果が批判されているのは、2年前に政府が資産の運用構成の割合を変えたことに起因しています。
国債を60%→35%に引き下げて、国内株式と外国株式をそれぞれ12%→25%にして、合計で50%に引き上げました。
株式の割合をほぼ倍増させたわけです。
そのためGPIFの運用実績が株価変動の影響をより受けやすくなったわけですね。

野党は、「運用実績のマイナスはGPIFの株式投資比率を倍増させた安倍政権の責任だ」と批判していました。
番組のコメンテーターの人たちも、「私たちの大事な年金積立金をアベノミクスの株価対策に使うのはいかがなものか」というトーンの発言が相次ぎました。
最後に司会の人が、「政府がバクチを打って、そのツケを国民が払っているということですね」とまとめました。

ここが、私が一番「こりゃひどいな」と思ったところです。

(さらに…)

2016年8月2日 火曜日 17:00 投稿者:HyAS&Co.川瀬太志

ページトップに戻る