HyAS住宅不動産業経営戦略コラム

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住宅・不動産業界の経営戦略

経営戦略に欠かせない市場動向の調べ方


企業の経営戦略・マーケティング戦略は、市場動向を無視して展開することはできません。住宅不動産業界では、人口や世帯数が右肩上がりの時代を背景にこれまでよりさらに良いものを作れば売れると考え、作った後で売り方を考えるといったプロダクト・アウト型のマーケティングが主流でした。もちろん商品開発では顧客が何を欲するかは重要ですが、市場調査で顧客ニーズを綿密に把握することはどちらかといえば重視されてきませんでした。しかし人口減少や所得の伸び悩みなど右肩上がりではない市場となりつつ昨今、住宅不動産業でも顧客が求めるものを汲み取り、それに見合った商品を開発提供するマーケット・イン型のマーケティングが求められてくるはずです。では、市場動向に関する情報はどのようにして入手すれば良いのでしょうか。

市場動向を調べる必要性

市場でいま何が起きているのか、何が売れていて何が売れていないのか、どのようなトレンドが汲み取れるのか……市場動向を調べることによって得られる情報はどれも経営戦略の立案やマーケティング計画を構築する上で欠かせないものです。自社は誰を顧客としてどこで、どんなサービス・商品を提供することで利益を上げるのかを決める、まさに戦略立案を立てるためにも顧客の声を聞くことが肝心です。
ただし、お客様の声をただ聞けば良いかといえばそれだけではありません。市場動向から顧客の本当のニーズやウォンツを探り出し、競争力の高い商品開発へと繋げることで、売上アップのための切り口を見つけることができます。

市場動向の調査方法の例

市場調査(マーケットリサーチ)には幾つかの手法があります。
多数の潜在顧客や見込顧客に対してアンケートやインタビューを行って、結果を数値で表して分析する定量調査、属性が共通する人を集めグループインタビューなどを行って、意見を集めて分析する定性調査などがあります。こうした調査は街頭インタビューや書類を郵送してやり取りをする、電話、Webといった方法でも行われます。

調査で「調べる」以外にも入手できる見るべきデータとは?

市場調査では、先ほど示したように調査を企画実施して調べに行く以外にも、新聞(全国紙、専門紙、海外紙)や書籍、雑誌、WEBサイトから市場、業界、自社、競合、商品に関連する記事を収集。またセミナーや勉強会に参加して得られる情報もあります。

また不動産業界でよく参照されるデータとして、国土交通省が発表する新設住宅着工戸数、不動産価格指数、土地基本統計、住宅・土地統計調査、総務省統計局が発表する住宅・土地統計調査などがあります。

ほかにも、統計データは各省庁が発表するもの、大学やシンクタンクが調査し保有しているものなども有用でしょう。

WEBサイトでは各省庁のサイトはもちろん、以下のサイトでも貴重な情報が公開されています。

政府統計の総合窓口
REINS TOWER
不動産流通推進センター

市場動向を把握して分析することは、企業の経営戦略・マーケティング戦略の土台を作ることでもあります。経営者として常に市場動向に目を光らせ、最新の情報が得られる体制を整えておきましょう。

もっと詳しく解決方法が知りたい方はこちら

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