ハイアス・アンド・カンパニーが提唱する住宅資産価値のあるべき基準

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体感快適性能指標と住宅経済性指標、ロケーション価値指標

住宅の資産価値は、どのように表現されるものでしょうか。「建物の性能やデザイン」「住宅を売却した時の取引価格」「その住宅で得られるライフスタイル」など、答える人それぞれの基準により、様々な形で表現されることでしょう。

これまで住宅の資産価値を維持・向上させるための処方箋として、高性能住宅の建築に関わる技術、環境負荷を抑え地盤の資産価値を保全する工法、HOA( ホーム・オーナーズ・アソシエーション) による住宅地経営の手法等を紹介してまいりました。

今回、これらを一度整理する意味合いも含めまして、住宅資産価値のあるべき姿について、私案ではございますが基準を紹介させていただきたいと考えております。

住宅資産価値を構成する3指標

下図に、弊社が提唱する住宅資産価値の基準を示します。全体を構成する指標は大きく3つに分類されます。1体感快適性指標とは、その住宅で生活した時に体感できる快適性を指標化したものです。

具体的には、

で表現します。これまでは指標化されにくかった体感温度、不快指数など、感覚的に受け入れられる数値で定量化します。

2住宅経済性指標とは、1の快適性を備えた住宅を適切に維持管理することで、どれくらいの期間にわたりその快適性を享受できるかを指標化したものです。

具体的には、

で表現します。何年もつか(実質償却期間)、継続的メンテ(償却期間の延長)の必要性など、建物の耐久性だけではなくメンテナンスを前提とした持続性(サスティナブル性)を評価のポイントとしています。3ロケーション価値指標とは、1と2を備えた住宅がその場所にある価値のことで、安全・共生・教育・文化・職場等が成熟することにより享受される価値を指標化したものです。

具体的には、

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