ハイアス・アンド・カンパニーは10月17日、第6回R+ハウス(R+House)全国大会を東京プリンスホテルで開催した。今後の運営方針発表では、20年度に1万棟を供給できる体制強化策として、「全棟構造計算」実施をブランディング・マーケティング戦略の一環として取り組むことを発表した。
09年に発足した同グループは、「アトリエ建築家とつくる高性能デザイナーズ注文住宅」を「R+ハウス」ブランドとして全国160を超える会員を通じて高気密・高断熱の注文住宅を提供している。現在、希望顧客に対応している構造計算を、将来的に全棟標準にしていく。
同グループによると、「2階建ての木造住宅では構造計算の実施義務はなく、標準的に行っている住宅会社は多くない」とし、構造面の安全性を具現化することで、差別化とブランド力を高めていくことにした。全棟構造計算実施に向けて、構造計算書、構造図、証明書の3点セット(標準プラン10万円~)のツールも用意し、会員の導入を促進する。当面の数値目標として、15年度に年間供給2000棟を掲げた。
大会冒頭、ハイアスの柿内和徳取締役が現状報告を行い、セールスキャンペーン(写真)とデザインコンテストの表彰、事例発表などのプログラムを経て、濱村聖一ハイアス社長が本部方針などを発表した。