自然エネルギーを有効利用する基礎断熱“ タイト・モールド工法”

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従来の基礎断熱の弱点を克服した新技術「 タイト・モールド工法」

住宅における自然エネルギーの有効活用を検討したときに、基礎断熱は非常に効果的な手段です。しかし、基礎断熱にはシロアリ対策など解決すべき問題もありました。今回、ここで紹介するのはそのような問題を解決した新しいベタ基礎断熱システムである「タイト・モールド工法」です。

この工法の最大の特徴は、従来の鋼製型枠による基礎工事とは異なり、型枠自体が断熱材(EPS厚50mm)であるため、コンクリート打設後はそのまま断熱材として使用できるということです。従って、省エネ住宅に不可欠な基礎断熱を基礎工事と同時に完了できるのです。
基礎断熱の大敵であったシロアリも、断熱材の素材にホウ酸を混ぜ合わせ、さらに断熱材の上部にアルミ製の防蟻笠木を取付けるという万全の対策が施されています。

自然エネルギーの有効活用については、図Aをご覧下さい。家を支える基礎部分のコンクリートは元来、熱をよく伝え蓄熱(蓄冷)する性質を持っています。どんなに建物をしっかり断熱しても、寒い冬、床下空間には外気に面した基礎から伝わる冷気が長期間とどまり、床下の断熱材自体が冷たくなってしまいます。そのため床面が冷たくなり足元が冷える原因となります。タイト・モールド工法の場合、基礎コンクリートを地面が凍結する深さまでしっかり断熱し、外気に左右されにくい構造をつくります。その結果、家づくりにおける“望ましい基礎のあり方”の提案から、ランニングコストを抑えた「省エネでエコな暮らし」をお客様へ提供することを実現できるということになるのです。

<図A> 断熱方法比較/タイト・モールド工法の場合

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