不動産流通市場を活性化するための方法

(ページ:2/2)

また、レインズや不動産ポータルサイトに登録されていない物件で買主の報告によって取引成立が判明した物件が13,895件となっていますが、報告されていない物件もあることを考えれば、情報流通が豊富な都内であってもまだまだ多くの物件が一般公開すらされていないというのが日本の不動産市場の現状だということです。

ここで別のデータ(表3)を見てみましょう。平成23年にレインズに成約案件として報告がなされたのは136,110件です。

一方で、一般社団法人不動産流通経営協会(FRK)の推計では同年の既存住宅流通量は約484,000件(図4)とあり、レインズへの成約報告件数も計算上30% に満たない状況です。

もし、全物件がレインズに登録される仕組みとルールが整備されたら、買主にとってどれだけ便利な環境になるでしょうか。全成約物件がレインズに登録されるようになったら、即座に適切な査定ができる基盤が整います。それが実現したら売主にとってどれだけ便利な状態になるでしょうか。そして、不動産会社にとっても今と比べてどれだけやりやすくなるでしょうか。

以前、HyAS View No.19にてアメリカのMLSについて触れさせて頂いたことがあります。真の不動産流通活性化のためには、日本においても業者主体による日本版MLSのようなインフラ作りと厳格な流通ルールの整備、そのルール運用の徹底が必要だと考えています。

日本の不動産市場においてもそうした環境が早々に整うことを願っている次第です。その環境整備までの間は我々がその一助を担いたいと考え、AMSの普及に努めたいと考えております。(福島)

↓AMSのサービスページはこちら↓
AMSサービスページへ

page: p1 p2

ページトップに戻る