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規格ベースの住宅において、重要なことは何か。高い性能を有するのは当然として、間取りや仕様、設備のグレードなどについて、購入者が自らの嗜好や予算に合わせて選べ、尚且つ価格体系が明確であること――我々はそのように考えています。
こうした条件を満たすことで、「フルオーダーの注文住宅までは望んでいない」というお客様に、十分な省エネ性能を備えた住宅を提供するビジネスの可能性は広がります。
これまでであれば、セールス活動の対象から除外されていた、「住宅性能に対する関心は高いものの世帯年収が400 万円程度」という方々であっても、十分取り込むことが可能になり、ターゲットが広がります。
今後は、年収400 万円台という方々が住宅取得におけるボリュームゾーンになってきます。このような商品を、自社のラインアップに加えられるかどうかが、この有望市場における競争力を決することになるわけです。
我々が展開するeco l’oeuf[ エコルフ] は、前述した条件……つまり、フルオーダーの注文住宅ではないものの次世代基準を踏まえた性能を備え、お客様の好みに応じた選択が可能で、本体価格は1,000 万円から……という商品性を有しています。
まずは品質面について。断熱性能を表すQ 値で2.0、気密性能を表すC 値で1.0という基本性能を発揮します。例えばサッシはAPW330 を使っていますが、これは次世代省エネルギー基準のⅠ地域以南で、「省エネ建等級」において最高等級★★★★の商品です。
さらにエコルフでは、一般的に使用されているグラスウールではなく、次世代省エネ基準をクリアした断熱材を用いるデコスドライ工法を標準採用しています。
この古紙を原料とした断熱材は、優れた断熱性能のみならず、調湿性能や防音性能といった点でも優位性を備えています。ムシムシするとかジメジメするといったような不快感もなく、遮音性によりプライバシーも守られ、快適な室内空間が保たれます。
こうした共通品質を満たした上で、2014 年3 月末リリース予定の第三弾プランを加えると、3 つのベースプランから派生した22 ものプランの中から、お客様のご予算やお好みに合わせた選択が可能となりました。
eco l’oeuf[ エコルフ] が、「性能もそこそこ、プランにも制限があるけど、予算を考えれば仕方ない」という消極的選択によって購入される規格住宅とは本質的に異なることがご理解いただけたことと思います。
選ぶ楽しさや価値を提供できる注文住宅の要素も持ち合わせた高性能セレクト住宅ネットワークとして、今後も施主様のニーズに合わせた商品をラインアップに加えていく計画です。(北島)
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