環境対応型地盤改良ネットワークの全国大会開催〜一般社団法人住宅不動産資産価値保全保証協会の設立〜

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第8 回HySPEED 全国大会開催される

さる5 月16 日(金)、目黒雅叙園(東京都港区)において第8 回HySPEED 全国大会が開催されました。HySPEED 工法は天然砕石を使った環境対応型の地盤改良工法で、採用する住宅会社が近年全国的に急増しています。累積施工棟数も3 万棟を超え、住宅業界での環境対応型工法としては名実ともに最も普及している工法です。今回は全国170 社あまりの施工会社が一堂に会し日頃の工法普及の活動事例などの発表も行われました。

HySPEED 工法は、セメント系の改良工法を採用している住宅会社ではお客様に説明出来ない以下3 点の特徴を持っています。

① 土壌汚染リスクがない

② 天然砕石が埋設物扱いとならないので将来的に撤去費用が掛からず、土地の資産価値得を下げない

③ 液状化軽減効果がある

今回の全国大会では3 社が日頃の活動を発表しました。施工会社が単に工事を請け負うのではなく地域で住宅会社のお役立ち企業として、住宅会社と同じ視点を持ち、顧客に価値あるものを提供していく事が3 社の活動事例に共通する点でありました。特に同じエコ商材としてホウ酸防蟻処理を取引先住宅会社に提案している事例も、顧客視点で考えれば農薬系殺虫剤で防蟻処理をすることが主流となっている住宅業界に於いては価値ある提案であり、単なる地盤改良施工ネットワークから顧客志向のサービスネットワークに進化してきていることを強く感じました。

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一般社団法人住宅不動産資産価値保全保証協会も挨拶

会の中では、一般社団法人住宅不動産資産価値保全保証協会(以下、協会)の設立について常務理事の山下氏から設立の趣旨、活動目的について案内がありました。

HySPEED 工法の特徴は、住宅の資産価値を下げないという点であり、これは協会の設立趣旨や活動目的と一致するものであるため、HySPEED本部も協会の賛助会員として申請する予定です。

協会の活動目的

協会の活動目的は、土地の価値と建物の価値を一体的に捉え、住宅の資産価値を保全することです。具体的には、以下の2 点が主な活動目的となります。

1) 消費者には解りにくい地盤の安全性を担保すること

2) 消費者だけでは取り組みにくい住宅履歴の蓄積・活用を支援し、住宅の資産価値の可視化に貢献する

1 つ目は、全国の住宅会社、住宅購入者に対して、セメントを使用した地盤改良によって生じる可能性がある土壌汚染リスクについて啓蒙活動と環境対応型の工法推進を通じて、地盤の安全性を担保し、住宅の資産価値を高めていくという取り組みです。

従来、建築前の地盤調査判定によって地盤改良工事が行われていますが、大半の場合はセメントを使用した地盤改良が施されています。しかし、セメント固化材と土壌を撹拌する際、条件によって発生しうる有害物質による土壌汚染リスクについて、その回避に対する明確なルールは未だありません。

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