生き残るための新・スタンダード 〜地域工務店のあるべき未来像〜

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賃貸住宅建設を事業に組み入れることはそんなに簡 単ではなさそうだと述べてきましたが、経営の持続性を高めるための選択として、無視はできない市場でもあります。現在の国内の居住世帯の4割は賃貸住宅であり、そこに品質の良い住宅を供給することはむしろ可能性のある市場と捉えることもできます。ただし、旧来的な、相続税対策にもなるし、土地の有効活用で建てましょう、と「一言いえばよい時代」は終わっています。きちんと 市場を理解し提案力を高める「備え」を整えて臨むことが大事です。

HC

市場構造から考えるウィルスタイルの強み

ところで、そもそも賃貸住宅市場の特徴として、賃貸住宅そのものが一時的な住宅だと考えられていることがあります。もともとの家族から独立し、家庭をもち、子供をもうけ、という人生時間の流れの中で、最終的には持家を所有したいとの思考があるはずだ、という前提があるため、賃貸住宅は一時的な住宅としてある程度狭くても、あるいはある程度設備のグレードが低くても当たり前という意識で供給された結果、賃貸住宅のタイプは初期投資が比較的小さくすむ構造による集合住宅に偏った供給につながったという見方ができます。

WS 施工実績

そのような市場構造の中で将来の事業の選択の一つとして検討をするためには、今までに無い商品を投入するという考え方が有効だと思います。人口や世帯数の減少リスクや、世帯当たりの収入の伸び悩みなど賃貸住宅 経営を不安定にさせる背景も顕在化しつつあるなか、昨今の賃貸住宅経営においては「入居者の回転」よりも「入居者にいかに長く住んでいただけるか」が重視されています。その観点から、一戸建て賃貸住宅というのは長く住んでいただく可能性をもつ商品特性をもっています。一方で、一戸建て賃貸が普及しなかったのは初期 投資の高さというハードルもあります。これが市場に戸建の賃貸住宅が広まらなかった一因だと考えられますが、これについても「ウィルスタイル」は対応できるものとなっています。

最後に

これまで当たり前だった右肩上がりを前提とした価値 観が変わる中、住宅産業も事業者のための商品ではなく、ユーザーの立場に立って考えることが必須になって きます。今回お伝えしたかったことは、ウィルスタイル という商品自体をご評価いただくかという技術のセール スに加えて、ハイアークラブをご利用いただくことで、 顧客にとって本当に必要なことを顧客の立場で考える、このような企業姿勢を兼ね備えて市場に立ち向かうことこそ、不確実な新築市場の将来動向を見据えた地域工務店のあるべき取り組みだということです。

(仁木)

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