キーワードは健康住宅 住宅の省エネルギー化推進にむけて
~第15回 全国健康住宅サミット 四国大会~

(ページ:1/2)

地域工務店にとって住宅の省エネ化取り組みは最重要テーマ
~エネルギー基本計画と住宅の省エネルギー化~

平成26年4月、新たな「エネルギー基本計画」が閣議決定されたというニュースはまだ記憶に新しいところです。この計画では、日本のエネルギー需給の構造的な課題が明示され、それらの課題に対してどのように対処してゆくかの政策方針が示されています。もちろん、基本計画ですから、大きな話が中心ではありますが、同計画の第1章 第2節「 徹底した省エネルギー社会の実現と、スマートで柔軟な消費活動の実現」では、一番初めに「業務・家庭部門において高い省エネルギー効果が期待されるのは、建築物・住宅の省エネルギー化である」と記述され、住宅の省エネルギー化が国策の重要課題となっていることがわかります。加えて文中にも「さらに、省エネルギー性能の低い既存建築物・住宅の改修・建て替えや、省エネルギー性能等も含めた総合的な環境性能に関する評価・表示制度の充実・普及などの省エネルギー対策を促進」すると書かれています。基本計画を起点として、今後の国内住宅市場においては省エネルギー建築、省エネルギー改修を促進する施策が打たれるであろうことは十分に予想できることです。

このように国策の中心的な期待の一つとして住宅の省エネルギー化は挙げられているわけですが、実はその実現にむけて地域工務店の果たす役割は小さくはないのです。ご存じのように、全国で建築される住宅のおおよそ7割は地域工務店の手によるものといわれています。つまり地域工務店が自ら設計施工してゆく住宅を省エネルギー化するアイデアと技術をきちんと身につけなくては、国策の実現は遅々として進まなくなるということであり、さらに別の見方をすればトップランナーといわれる企業群に市場を奪われる可能性すらあるということです。

page: p1 p2

ページトップに戻る