真に住宅不動産の資産価値を考える取り組み
〜一般社団法人 住宅不動産資産価値保全保証協会の活動方針を聞く〜

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(一社)住宅不動産資産価値保全保証協会の目的

今年の6月に発足した(一社)住宅不動産資産価値保全保証協会(以下協会)が9月からサービスを開始されます。元々協会の活動目的は、土地の価値と建物の価値を一体的に捉え、住宅不動産の資産価値を保全することが掲げられています。

具体的な活動目的は以下の2点

1)消費者には解りにくい地盤の安全性を担保することで、住宅不動産資産価値を高める
2)消費者だけでは取り組みにくい住宅履歴の蓄積・活用を支援し、住宅不動産資産価値の可視化に貢献する

第一弾
脱土壌汚染(セメントフリー)の地盤保証をリリース

全国の住宅会社、住宅購入者に対して、セメントを使用した地盤改良によって生じる可能性がある土壌汚染リスクについて啓蒙活動と環境対応型の工法推進を通じて、地盤の安全性を担保し、住宅不動産資産価値を高めていくという取り組みです。

従来、住宅建築の際に建築前の地盤調査判定によって地盤改良工事が行われていますが、大半の場合はセメントを使用した地盤改良が施されています。しかし、セメント固化材と土壌を撹拌する際、条件によって発生しうる有害物質による土壌汚染リスクについて、その回避に対する明確なルールは未だありません。またこのような事象に関して情報を持たない一般消費者にとっては、個人の最大資産である宅地の資産価値が大きく損なわれる可能性に気づかないまま放置されている現状があります。既に一部の住宅会社ではこの土壌汚染リスクを問題視し土壌汚染、環境汚染に対する不安のない地盤改良工事を採用していますが、このような消費者にとって有益な取り組みを普及発展させるため、協会では脱土壌汚染、環境汚染に配慮した地盤改良工法に限定して地盤保証を付保していく取り組みを始めます。

住宅地盤改良工事のセメントフリー、脱土壌汚染を理念にオーガニックな土壌を促進し、環境に優しい住宅地盤、孫の代まで安心安全な資産を引き継いでいくことを可能にすることで住宅地盤の資産価値を保全していく取り組みになります。

また、今回の取り組みに賛同頂ける住宅会社を会員登録して一般消費者にも住宅地盤の資産価値保全に積極的に取り組んでいる優良工務店として公開していく方針です。

見えない部分にも配慮している住宅会社、個人住宅の資産価値を大切に考える住宅会社が増えることで、結果的により多くの住宅取得者が恩恵を受けることになります。

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