シリーズ眼を養う#009
R+house 住宅のデザインを探る

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40-7-10

数件ずつの家々を繋ぎながら登って行く道を、右へ左へとゆるやかに曲がりながらほぼ登り切った辺りにその敷地はありました。
山々に囲まれながらも空の広い、とても心地の良い空間の東側には、
大きな溜池用地が約6m下に広がっていて、
本来ならば、視線を全く気にしなくて良い好条件のはずが、
崖条例により、6m以上敷地ラインから後退しなくてはならないとのこと…。

それをマイナスにはとらえず、近隣や前面道路から独立した庭になるので、
お子様達が熱心に取り組んでおられるスポーツの練習場所にしましょう!
とご提案。

上の敷地条件から、家は自然と南北に伸びることになるため、
家の真ん中をくり抜き、そこを「光と風の井戸」にしたいと考えて、階段を配しました。

また、階段ホールには、大容量の壁面書棚付きのスタディコーナーを設け、
家族がそれぞれの場所でそれぞれの時を楽しみ、あるいは集中しながらも、
互いに気配を確認し合える…そんな程よい繋がりが生まれるようにしました。

玄関ドアを開けた時に視線が伸びる先に広がる空や、毎日の家事が気分良くこなせるような水周りのしつらえ、完璧に空を一人占めできるバルコニーなど…
日々の暮らしのあちこちで、小さなワクワクを楽しんで頂けるよう心がけています。

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