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「不動産相続の相談窓口」の事業では、加盟した会社によって「不動産と相続に関する勉強会」を地元密着で定期開催していきながら、地域の不動産オーナーから「相続や不動産のことで何か相談があれば“あの会社”に行けばいい」と認知された状態を創り出すことを目指していきます。
性急に案件化を図るのではなく、地元の不動産オーナーからの信頼を獲得し、他社が割って入ることのできない強固な営業構造の実現に向けて、加盟いただいた後まずは不動産オーナーとの関係性の取り方や信頼獲得のための具体的な手法を学び、実践していきます。そして、地域のお客様がいずれ相続を迎える時に直面することになる問題に「事前に関与し続ける」、つまり生涯顧客となっていただくことを目指します。
<管理会社A社様>
ウチは管理戸数3,000戸とそこそこの規模だと思います。管理戸数を増やせば管理とそれに伴う収入も増え、経営が安定すると信じてやってきました。でも地方都市ということもあり家賃がどんどん下落し、管理戸数が増えたことで人員を増やす必要から人件費も増加。戸数増の割に利益が取れないという状態になり、賃貸の客付けもしきれないようになっていました。
そんなとき自社が管理する不動産のオーナーに相続が起こりました。懇意にしているオーナーでアパートを5棟、ほか駐車場も任されていたほどです。相続された息子さんにご挨拶に行き、変わらぬお付き合いをと話していたところ、なんとそのすべてのアパートがウチとはライバルの会社から売りに出されてしまいました。驚いて息子さんにお聞きしましたが、自分はアパート経営など向いていないから売却することにしましたという一言で終わり。このときは、自分が相続の相談をできていれば、こうしたことにはならなかったはずだと痛感させられました。これがこの事業に取り組んだきっかけです。
<建設会社B社様>
ウチは住宅も土地活用も建築全般をやっていて、実は過去にもこうした取り組みをやろうとしたんです。実際、土地活用なんかも結構やってますからオーナーとの接点もありますし。長続きしなかったのは、新築やほかの事業がうまくいかなくなるとやろうと思い立ち、本業がうまくいけば土地活用事業は止めて…とすぐ目に見える結果を追い求めてることを繰り返していたからでした。
しかし新築市場が落ち込むことは目に見えています。先送りになった消費税の増税もありますから、その後深い谷に行ってしまいそうで。だからこのタイミングで本腰入れないといけないなと考えました。実際、過去お世話になったオーナーから相続の話とかをちょくちょく聞くようになりました。そこで今回セミナーに話を聞きに行きました。
自分たちで相続勉強会ができるように勉強会のパワポ資料や発掘用のダイレクトメールもありました。地主リストのつくり方まで教えてもらえるので、今まで途中で挫折してしまっていた相続勉強会もこれなら仲間もいるしやり方も見えている。これなら“継続”してやっていけそうです。