第2弾 CMS( コスト・マネジメント・システム)ご導入成果事例
~原価管理ツールを越えた、コスト効率と業務効率の課題発見「活動」こそCMSの価値~

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3. 研修初日に発覚した驚くほどのコストダウンの可能性。
70万円の請負は50万円でも可能だった?
CMSでの原価管理「活動」ですぐに露呈した課題

CMS導入後の研修では、1棟目に受注した住宅の見積書一式を持参して内容を精査しました。するとそこで驚くほどコストダウンできることが明らかとなったのです。

1棟目からCMSで適切な原価管理が実施され購買価格のコントロールがなされていれば、請負契約の坪単価は50万円ほどで収められていたはずですが、この物件は業者から提出された見積りに基づいた実行予算から請負金額を算出しており、請負契約の坪単価は約70万円にまで膨らんでいました。そこからさらに追加工事で粗利を削られ、結局1棟目は最終約60万円の赤字になりました。

CMSを導入した段階で、2棟目、3棟目も既に着工していましたが、これらの物件も受注前にCMSのノウハウに基づいた購買価格のコントロールを効かせることが出来ていたらそれぞれ300万円ほどは受注額を抑えても十分な利益を確保することが出来るという分析結果が出ました。大きな項目では、基礎、プレカット、外壁で150万円は実行予算を下げることが出来る可能性が研修受講の結果で示されました。

各工種項目の適正価格がわかりましたのでそこからS取締役はスピーディーに行動を起こしました。CMS研修で習得した『材工原価の適正ライン』の根拠に基づいて各業者との取り決め単価を定めていきました。

工務店側が根拠を把握している状態で単価調整を進めますので、中には「これが最安値だ」となかなか交渉に応じてくれない業者もありましたが「それなら別の会社に頼みます」という毅然とした対応を取ることができました。

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