シリーズ眼を養う#016
R+house 住宅のデザインを探る

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今回の敷地は福岡県飯塚市の市街地に程近い小高い丘の上の東西に細長い土地でした。
丘の上とはいえ、景色のいい東側には今後住宅が建つことが容易に判断できる宅地があり、反対の西側は約4mの道路を挟んで崖がそびえたっています。また南北には二階建ての住宅が建っており、なおかつ南側の家との間を私道が貫くといういろいろな条件に囲まれた土地に、若いご夫婦と一才の女の子が安心して快適に暮らすことが出来る家を求められました。

限られた面積の中でいかに広さを確保するか。数字上の広さではなく、実体験としての広さを提供することが今回のテーマとなりました。
玄関ドアを開けると、私道からの目線を遮るための開口のない壁を伝いながら、視線が水平方向に伸び、階段やその下に設けたカウンターなどさまざまなモノを経て反対側の窓の外へと達します。
また、家族の集まるLDKに身を置くと、光の降り注ぐ吹抜けを意識して視線が上へと持ち上がり、空間全体の気積を認識して開放感を得ることが出来ます。

モノがあることで、人はモノの大きさとそれらが置かれた空間の大きさとを無意識のうちに比較します。
そうすることで○○㎡といった数字による不確かな感覚ではなく、実体験としての広さを認識することが出来るのです。

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