シリーズ眼を養う#020
R+house 住宅のデザインを探る

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「家族の気配を感じる。」 家づくりでは大切なテーマだと思います。
ではその気配とはどの様な距離をとり、如何にして感じるか? そんな事を考えながらプランしました。

このお家は、特徴的なデザインの室内窓を持った一枚の壁を設ける事によって、「廊下」や「玄関ホール」というただ通り過ぎるだけの場所に、ある種の「居心地のようなもの」を生みだし、壁の向こう側とこちら側で、室内に居ながらお互いをあたかも屋内外に居る時の様に感じる事が出来るようになっています。

すなわち吹抜とホールの関係の様に、ただ大きく繋がるだけではなく、窓の様に絞った開口部を持つこの特徴的な壁により仕切られたウチとソトの空間に奥行が生まれて、程よい気配を感じる事が出来る様になると考えました。

また、この様な室内開口部を個室にも積極的に採用する事で、個室がその場所だけで完結するのではなく、少しづつ重なり合って家全体で緩やかな気配をお互いが感じられる間取りとしています。

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