ハイアス・アンド・カンパニーがお届けする、住宅・土木・不動産業界の経営革新情報サイト
HyAS View netでは、ハイアスメンバーがキャッチした業界の最新情報や関連ニュースなどを取り上げたコラムをブログとして公開しています。
皆様のお役に立つ情報をキャッチするアンテナとして、ぜひお読みください。
今回は「二次相続」です。
お父さんの時の相続よりもお母さんの時の相続の方が大変になることがあります。
あなたの相続、準備は大丈夫ですか?
二次相続って怖いな、と感じた話をご紹介します。
二次相続というは2回目の相続のことですね。お父さんの相続の時が一次相続でお母さんの時が二次相続です。実はこの一次相続と二次相続は相続税の計算上大きな違いがあるのです。
先日の住宅相談の時のお話しです。今、お母様(80歳)がおひとりで住んでいる都内の実家の建て替えのご相談でした。相談者のAさん(52歳)は20年前に購入した23区内の中古のマンションに奥様と2人で住んでいます。もう自分の娘も巣立ったし、一人で暮らしている高齢のお母さんも心配なので、ちょっと勤務先からは遠くなるけど、実家を建て替えてお母さんと一緒に住もうかどうしようか迷っているということでした。
自宅を建て替えるとした場合に、お母様とAさんのどちらがどれくらいの建て替え費用を負担するかという話になりました。いずれお母様がお亡くなりになられた時の相続のことも考えておいた方がいいですからね。
そこで相続の話になりました。5年前にAさんのお父様の相続がありました。その際に、実家はお母様が引き継がれたので土地も建物もお母様名義になっています。
Aさんは、「父親の時には相続税はかからなかった。だから大丈夫だと思うけど…、二次相続についてはまだ何も考えていない。」ということでした。
そこで、財産状況などをお聞きしてざっくりと相続税を計算してみました。もし今、お母さんが亡くなられて相続が起きたとして課税される相続税は…
Aさんはその金額を見て、「えー!」とびっくりです。
なぜこんなことが起きるのでしょうか?
これ、実は二次相続によくある落とし穴なんです。
「エンゲル係数」ってご存知ですか?
今回は食費と消費についてです。
「エンゲル係数」とは家計の消費支出に占める食費の割合のことですよね。
昔、社会科の授業で習った記憶があります。
↓↓↓
<エンゲル係数、21年ぶり高水準 昨年度24.3%、家計のゆとり低下>
(2015年5月8日付日本経済新聞)
『家計の支出のうち、食料費が占める割合を指す「エンゲル係数」が上昇している。総務省によると、2014年度平均で24.3%に達し、1993年度以来、21年ぶりの高水準になった。各家庭が消費増税で支出全体を抑えるなか、円安などの影響で食料品価格が上昇したことが響いた。』
エンゲル係数は「家計のゆとり度合」を示すとも言われています。
食費はどの家庭でも必ずかかるものですし、お金持ちの家庭でもそうでない家庭でもそれほど大きな違いがない、とされています。家計に余裕があって、消費支出が多ければ多いほど食費の比率(エンゲル係数)が下がる、逆に家計に余裕がなく、消費支出が少なくても食費はそれほど減らせないからエンゲル係数は上がる、ということですね。
記事によると、このエンゲル係数、2000年代以降、ずっと23%台前半を中心に推移してきたのが、2014年度には24%を超えるほど急速に高まったとのこと。要因としては、やはり『消費増税』ではないか、としています。増税後に消費者の節約志向が強まって、消費支出そのものが減ったことに加えて、食料品の価格が上昇したから、ということらしいです。