首相交代!これで政治はよくなるか?

鳩山首相が辞任しました。
代わって菅直人氏が新しい首相です。
その菅政権、「小沢氏の影響力一掃!」の演出もあって、とたんに支持率が上がりましたね。
20%を切っていた内閣支持率がなんと60%を超えたとか。

こんなご時勢ですから、期待したい気持ちはわかりますが、トップを変えただけで政治はそこまで変わるものでしょうかね?

■サッカーで勝てないのは「決定力不足」が原因か?

さて、ワールドカップを間近に控えても一向に盛り上がらない日本サッカー。
日本サッカーも政治と同じ課題をもう長い間抱えています。

以下は、(サッカー好きなら皆が読んでいる)サッカージャーナリスト杉山茂樹氏著の「決定力不足でもゴールは奪える」(双葉新書)からの引用です。

『日本は「決定力不足」だ。しかしそれ以外に問題はないのか。
ゴールが決まらない原因はストライカーだけにあるのか。ストライカーの能力が上がれば解決する問題なのか。僕は違うと思う。サッカーゲームの進め方とそれは深いかかわりがある。(中略)
「決定力」とはゴールを決める力。決定力は決めるべき機会に恵まれなければ発揮できない。だがサッカーにはそうしたシーンが頻繁には訪れない。1試合に決まるゴールはせいぜい1~2点が標準だ。それに伴う決定的なチャンス、つまり決めるべきチャンスも数少ない。
決定力とはその決めるべきチャンスの数に対して、どれほどの確率でゴールを決めたかを示す言葉だ。
かつては「得点力不足」といった。それがいつの間にかよりキャッチーな決定力不足に置き換わった。
「決定力不足」が、ある特定の選手つまりゴールを決めるべきポジションにいる選手(FW:フォワード)への指摘であるのに対し、「得点力不足」はチーム全体の課題になる。
すなわち「決定力不足」は「得点力不足」よりチーム全体の問題になりにくい性質がある。特定の選手に責任を押し付ける傾向がある。
「決定力不足」はFWのストライカーとしての能力不足を指す言葉。彼らが決めるべきシュートをどれだけ決め、どれだけ外したか。
片や「得点力不足」はチームの問題。「ゴール不足」の原因がチームにあるのか個人にあるのかは冷静に見極めなければならない。』(一部要約)

■国もサッカーも1人では何も変わらない

「この人なら国を変えてくれるのではないか」と新しい首相にすべての期待をゆだねるのは、サッカーのゴールをフォワードの選手だけに過度に期待することに似ていますね。
サッカーでいえば、古くはカズ、中山、城、前回W杯では、柳沢、高原でしょうか。
「こいつなら決めてくれる!」と期待され、それで思ったよりゴールが決まらないと「決定力がない」と責任を押し付けられて「戦犯」扱い。そしてまた次のストライカーを探し続ける・・・。

サッカーも国もトップ1人だけでは何も変わらないし、変わらないことをその人だけに責任を押し付けている限り進歩はしません。

もともと「出る杭は打たれる」などという言葉がある日本には決断力と実行力のあるリーダーは現れにくい風土がありますし、政治制度的にも首相の選任制度自体が議員の中から選ぶ議員内閣制だから、そういう独断専行、積極果敢に困難な状況を1人で打開するようなことは出来なくて当たり前。そもそもそういう制度なのです。

■日本はダメだ、と認めよう!

杉山氏はこのように続けています。
『まず「日本は決定力不足です」と認めることだ。そして、「ならばどうするか」という現実的な視点に立つことだ。強がりや選手への過度の期待は捨て、サッカーゲームの進め方の改善に取り組むべきなのだ。
どこからどこまでが決定力不足が原因なのか。目を凝らすべきはシュートの難易度だ。フォワードの決定力を問う前に、それが決定的なゴールシーンなのか単なる惜しいチャンスなのか、冷静に見極める必要がある。そうしないと問題の本質を見えにくくさせる可能性がある。』

政治でも日本には強いリーダーはいないし、これからも出て来にくいのです。
そして今、日本はどうにもならないくらい本当にダメになっているのです。
その前提の上で国政の進め方そのものの改善に取り組むべきでしょう。

要は、政権(チーム)に期待できるかどうかは、そのチームの政策方針次第だと思うのです。
自民党時代の何を反省し、鳩山政権の時のどの政策を継続し、そしてどの政策を変えるのか。
それを国全体でどのように推し進めていくのか。

それらがはっきりと「菅政権は違う!」とならない限り期待はできませんね。
(今のところはなさそうですが・・・)早くそうなるように願うばかりです。

2010年6月8日 火曜日 15:32 投稿者:HyAS&Co.川瀬太志
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