新型コロナウイルスに世界が団結して立ち向かう

新型コロナウイルスで国際協調の形も変わってきています。
互いの利害関係を超えて危機に立ち向かう世界各国の姿に感銘を受けています。

 

■新型コロナ対策で世界が団結

新型コロナがまったく収束に向かう気配を見せません。
世界の感染者は70万人を超え、死者も3万人を上回りました。(2020年3月30日時点)

アメリカ各都市や欧州各国の都市機能は完全にストップ。日本も東京の都市封鎖などが懸念されています。命と健康、そして経済や人々の生活への影響は甚大です。

そんな中、経済的対策としては過去にない規模で世界がひとつになりました。
↓↓↓

<G20「5兆ドル超投入」 新型コロナ>
(2020年3月27日付日本経済新聞)
『日米欧や新興国を含む20カ国・地域(G20)の首脳は26日夜、新型コロナウイルスへの対応を巡って約130分間、テレビ会議を開いた。パンデミック(世界的流行)の経済的な打撃に対処するために「5兆ドル(約550兆円)超を投入する」との声明をまとめた。(中略)
声明では、新型コロナに関して「共通の脅威に団結し立ち向かう。
人命や雇用を守り金融の安定を保つため努力を惜しまない」と明記した。』

5兆ドルは規模でいうと世界のGDPの約1割にあたります。
アメリカでは2兆ドルの経済対策を取る見込みで、GDPに対する比率はおおよそ1割弱です。
日本でも、現在報じられている財政政策の事業規模はおおよそ60兆円で、
こちらはGDPの1割を超えます。

このG20の声明には、金額規模もさることながら、「世界が団結して共通の脅威に立ち向かう」という各国の強い意思に感銘を受けました。
今こそ世界がひとつになる時ですね。

 

■ワクチン開発でも世界が協力

新型コロナウイルスが世界中に不安を与えている要因のひとつは、ワクチンや治療薬がないことですね。予防接種が出来ないし、罹患してしまったら自分が持っている抵抗力でウイルスをやっつけるしかありません。
だからこれだけ感染力が強いと「感染したらどうしよう」と不安になるし、「いったいいつ収束に向かうのか」と不安になってしまいます。

ワクチンや新薬の開発が待たれるところですが、これに対してもG7で方針が出されました。
こちらも力強いメッセージです。
↓↓↓

<G7、ワクチン開発支援 数十億ドル拠出へ調整 G20とも協力>
(2020年3月27日付日本経済新聞)
『日米欧の主要7カ国(G7)の各政府は、新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)を受け、ワクチン開発支援で実績のある国際研究機関に数十億ドル規模を拠出する方向で調整に入った。』

この「国際研究機関」というのが、ノルウェーにある「感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)」というところで、官民が連携してワクチン開発を推進する国際的な機関とのことです。2017年に日欧各国の拠出で発足しました。

記事によると、CEPIでは今回の新型コロナウイルスのワクチン開発資金として『少なくとも20億ドルが必要』とのこと。
日本も数百億円規模の拠出を検討している、とあります。
確かに民間企業が負担できる額ではありません。
こちらも世界政府が協力していくべきことですね。

 

■ワクチン、治療薬の開発リスクとは?

ワクチン開発について少し調べてみましたが、新たな感染症に対するワクチンの開発は民間企業にとってはなかなかにリスクがあることのようです。

ワクチンの開発には、いったいいくら開発投資資金が必要なのか、そしていったいどれくらいの期間がかかるのかがとても読みにくい。
ワクチン開発までに、数百億円かかるかもしれないし、10年以上かかってしまうかもしれません。そしてこれだけの金銭的・時間的コストをかけて開発出来たとしても、完成した頃には流行が終わっている可能性もあります。

今回と同じコロナウイルス系のSARSは幸いにして世界的な感染拡大の前に終息したため、いまもまだ有効なワクチンがありません。MERSやジカ熱も同様です。
致死率の極めて高いエボラ出血熱はいまだにワクチンや治療薬の開発を続けています。
また、いったん効果性が認められても、ウイルスはすぐに変性します。
イタチごっこのような話です。

今、世界が新型コロナウイルスのワクチンや治療薬が一日も早く開発されることを願い、民間の製薬会社の研究開発力に期待をしています。世界の製薬関連各社も、開発にはリスクはあるものの「企業が果たすべき社会的責任」という大義のもとに開発を進めてくれてはいます。ただ、一企業の取り組みでは、スピードも遅いし、コスト的にも限界があります。

だからこそCEPIのような国際機関が世界の研究開発機関のとりまとめ役となって開発をリードする意義があるわけですね。

世界がひとつになって、危機に立ち向かう。今はいがみ合ったり、損得をはかったりしている事態ではないでしょう。人類の勇気と叡智に期待をしています。

私たちは私たちで出来ることをしていかないといけませんね。
感染しない、感染させない。風評をあおったり、不当なバッシングをしたりしない。
そういったことに気を付けて、互いに助け合ってこの危機を生き抜いていきましょう。

世界が一致団結して乗り越えた「アフターコロナの世界」はきっと明るいと信じています。

今回は以上です。

2020年3月31日 火曜日 17:52 投稿者:HyAS&Co.川瀬太志
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