ハイアス・アンド・カンパニー(東京都港区)はアンビエントホーム(香川県高松市)とともに、非破壊・短工期・価格明示の戸建断熱リフォーム事業「ハウス・イン・ハウス」を4月から開始した。
「ハウス・イン・ハウス」は、仮住まいの確保や引っ越しが不要な家を壊さない施工方法、将来のリサイクルにも対応可能な接着剤を使用しない断熱パネル、事前の価格明示などが特徴。ハイアス・アンド・カンパニーとアンビエントホームは、アトリエ建築家とつくる高気密・高断熱住宅「R+houseネットワーク」を全国170社の加盟店と展開するなど、これまでも連携しており、今回は共同事業第2弾となる。
先行でR+houseネットワークの初期特別会員限定で30社を募集し事業を展開。初期特別会員に対し事業立ち上げを支援しながら、共に断熱リフォーム事業のノウハウ確立に動く。そして住宅消費者への訴求ツールなどの開発を、今年10月からの一般公募開始までに順次進めていく。
国土交通省の2012年調べ(統計データ、事業者アンケート等により推計)によると、住宅の高断熱化による省エネ性能は、まだ1999年基準である次世代省エネ基準を上回る住宅が全体のわずか5%にとどまる。「日本の住宅ストックにおいては適切な断熱工事が施工されておらず、省エネ性能を満たしていない住宅が過半以上を占める。断熱改修工事は多くの住宅ストックに対して今後必要性が高まる分野と考えられる」と報告されている。