ハイアス・アンド・カンパニー(株)(ハイアス)は、このほど、「建築家と建てる家に関する意識調査2016」を実施した。対象は、2年以内に注文住宅の購入を検討している消費者と建築家と家を建てた経験を持つ消費者531名。調査機関は2016年9月30日~11月19日。
それによると、建築家のイメージでは、「2年以内に注文住宅を建てる検討」層のトップ3は、「敷居が高い」(35%)、「ユニークさにこだわる」(12%)、「一般住宅より大きな施設や建物の設計に重きを置いている」(11%)だった。
一方、「建築家と家を建てた」層では、「敷居が高い」(21%)もトップであるものの、「要望を聞いてくれる」(21%)も同位。続いて「提案を否定しづらい」(15%)となった。また、建築家が設計する家のイメージでは、「2年以内に注文住宅を建てる検討」層、「建築家と家を建てた」層とも、「デザイン面・機能面など多方面で配慮がされた家」がトップだった。
層によって回答に一番乖離があったのは、「ライフスタイルを考慮された家」で、「2年以内に注文住宅を建てる検討」層では18%であるのに対し、「建築家と家を建てた」層では25%と7ポイントの差が生じている。
「建築家と家を建てた」層を対象とした家の満足度は、「満足している」が77%。建築家と家づくりを行って良かったかという問いでも、83%が「良かった」と回答しており、建築家と家づくりは一定以上の評価を受けている様子がうかがえる。
建築家と家づくりを行って良かったと思う理由トップ3は、「自分の要望と価格のバランスを考慮してくれた」(39%)、「ヒアリングが上手く、生活に合った設計をしてくれた」(26%)、「性能面を考慮してくれた」(25%)だった。
また、家づくりの上で重視したほうが良いと思うものでは、「耐震性」の割合が最も高く、次いで「断熱・気密性」、「間取り」だった。「建築家と家を建てた」層、「2年以内に注文住宅を建てる検討」層とも、上位には同じ項目が選ばれており、家への関心が高い層は共通認識を持っているようだ。