建築ジャーナル2011年12月号-平成23年12月1日(木)

軟弱地盤・液状化に強い。「HySPEED工法」

建物以上に強い地盤をつくり、将来にわたって劣化せず、環境を汚染しない材料を使うこと。

ハイアス&カンパニーが開発した「HySPEED工法」で使う材料は天然砕石のみ。

地盤に強く、環境に配慮された同工法は、2007年から全国に普及し、これまで約1万棟の施工実績を誇る。

天然素材のため、土壌汚染もなく再利用も可能

「HySPEED工法」は天然砕石をパイル(杭)状に詰め込み、砕石パイルと地盤を複合的に作用することで、強固にする工法だ。2009年11月には(財)日本建築総合試験所より建築技術性能証明を受けている。

セメント系杭工法ではセメントミルクと土壌が化学反応を起こし、発がん性物質である六価クロムが発生する可能性があるが、同工法で使用するのは天然砕石のみ。土壌汚染や環境破壊による周辺地域への悪影響および、住む人の健康被害を起こさない。また、他の工法に比べ施工時のCO2の排出が少なく、コンクリートや鉄タイプの杭と違い、錆びたり、劣化する心配もない。

さらに砕石パイルは天然砕石のみを使用するため産業廃棄物として扱われず、建て替えの際、前回と同規模の建物であれば、砕石パイルが再利用できるので経済的だ。


HySPEED工法と一般的な改良工法の違い
HySPEED工法と一般的な改良工法との違い-2

HySPEED工法は以下の通り。

(1)HySPEEDドリル(直径400mm)により地盤を掘削。

(2)予定の深度まで地面を掘削する。この際事前の地盤調査データと実際の土質に違いがないか確認する。

(3)所定の深さまで掘り進めるとドリルを逆回転させながら、天然砕石(直径20~40mm)を投入。

(4)砕石厚30cm程度にハンマー填圧し、十分締め固めしながら地表まで砕石パイルを構築する。ドリルには「ピストンバルブ」を搭載させ、砕石を締め固めながら逆回転で上昇していくことで、地盤そのものの支持力を増加させる。

(5)砕石のパイル(杭)が垂直方向につくられるだけれなく、パイル周辺の水平方向にも圧力がかかるため、軟弱地盤でも摩擦抵抗の高い、強固なパイルがつくられる。

東日本大震災で液状化に強いことを証明

同工法は、全国に約1万棟の施工実績を持つ。東日本大震災後に行われた建物調査では、液状化の被害が多数発生した千葉県内でも、不同沈下などの建物異状はなかったという。

砕石パイルの利点は、砕石の隙間に水が通りやすく、水圧を吸収してくれる仕組みを持つため液状化に強い(図1)。また、地震時に砕石パイルは地盤の揺れに追随するため、杭自体の破損が起こらず、地震の揺れによる共振を和らげる効果もある(図2)。

施工後は平板載荷試験で採石パイルの設計支持力の3倍以上の荷重をかけて許容支持力を測定する。なお、ユーザーには、(1)掘削深度および砕石投入量(全杭)、(2)各工程段階の写真、(3)砕石パイル施工図、(4)平板載荷グラフ、データ、(5)事後試験後の考察の一式を報告書にまとめて手渡しているので安心だ。

【建築ジャーナル】2011年12月号
2019/06/26
住宅
2019/06/26
住宅
2019/06/25
不動産
住宅
2019/06/25
住宅
2019/06/24
住宅
2019/06/20
不動産
住宅
2019/06/20
不動産
住宅
2019/06/10
住宅
2019/04/25
2019/04/10
住宅
2019/04/10
住宅
2019/04/10
不動産
住宅
2019/04/10
住宅
2019/04/10
住宅
2019/04/09
住宅

以前のプレス記事はこちらから

ページトップに戻る