R+house[アール・プラス・ハウス]の住宅産業研究所 [TACT] 掲載情報

新世代ビルダーやFCが台頭、若年層、ミレニアル世代を補促

近年、住宅購入のターゲット層が、新しい世代へ移って来ていると感じることもあり、そのミレニアルやロスジェネ世代と呼ばれるSNS世代に向けての住宅販売の方法が求められるようになっている。

既存住宅、中古に対してもあまり抵抗はなく、また住宅に対する考え方も違う。ある程度の住み心地やデザインを満たす住宅であれば、コスパの高い住宅を選び、支払い額が減れば、他にお金を使う。暮らしを楽しむといった考え方である。家も小さくて良いし、平屋でも良い。

リクルートが発表した今年の住宅トレンドは、「リビ充家族」だ。子ども部屋は狭くても良いのでリビングを充実させる。リビングマックス、個室ミニマムな考えだ。「リビングを最大限広げて、空間は共有しつつも、各々が好きに充実した時間を過ごす」というのが、リビ充家族の定義である。家族のキーワードはスマホ、共働き、テレワーク。これからの家族はリビングで多くの時間を過ごすことが求められるのかもしれない。

昨年も地方のNo1クラスのビルダーは、単独でもある程度の規模を手掛けて勢いを増した。戸建市場での大手ハウスメーカーの苦戦は、価格帯が少し高くなり過ぎたことでの地方でのシェア低下であろう。もちろんビルダーも単なるローコストは受け入れられず、市場でのシェアや不動産情報、商品の分かりやすさ等で選別され、勝敗が鮮明になっている。

その中で最近、新しいタイプのビルダー、工務店や、そのノウハウを提供する新興FCやVCが台頭して来ている。愛媛のNo1ビルダー、コラボハウスは、代表的な新世代型ビルダーである。設計事務所のような住み心地が良くてカッコいい家を作り、営業マンが置かない。また新しいタイプのビルダーは、経営者も40歳前後、住宅以外の周辺分野等から参入してきており、WEBと3次元コミュニティを使用するのがうまい。顧客も中心がミレニアル世代に移り、新しくなっているので、新時代の顧客と価値観を同一にし、対応することにも長けている。値段は手ごろでデザインもシンプル。売り方も従来のような売り方ではなく、ネットやSNSを駆使する。

FCでも明確な差別化要素を持つことで、多くの加盟店を集め、伸ばして来ているグループも出て来た。ハイアス&カンパニーのR+houseやベツダイのゼロキューブ辺りは、新世代型のFCと言えるだろう。建築家デザインと性能との融合、シンプルデザインとコスパ等、商品差別化に強みを持ち、中にはグループ1万棟を目指すところもある。顧客が変わりつつある今、新世代経営が住宅業界の常識をまた一つ変えていく可能性がある。

※新しいタイプのビルダー、FC/VCが台頭してきた

(㈱住宅産業研究所[TACT]/2017-1)

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性能重視+デザインのFC、R+ハウス 2020年度に1万棟を目指す

最近上場したハイアス&カンパニーは、新築、リフォーム、不動産等、複数のFCブランドを展開するFCのベンチャー企業だ。全国の会員ネットワークでは1,211社という組織にもなり、かなり大きな組織体と言える。この中で最大のブランドがR+ハウスである。現在およそ195社、232エリアがこのブランドに加盟している。

特徴は建築家と作る高気密高断熱住宅である。デザイン性の高い高性能住宅ということでブランディングし、一見最強のコンセプトを持つ。同社と提携する建築家はマイスターズクラブとして、現在80名に増員している。初回プランの申し込みがあって、建築家が訪問するという流れであるが、増員により月間150件ペース、年間2000棟のプランをこなせるまでが可能になっている。

一方で高気密高断熱住宅をしっかり施工するということも目標しており、ZEHはもちろんHEAT20レベルの高断熱住宅を目指している。施工技術の強化では、アンビエントホールディングスが監修しており、この技術面の優位性をもっと磨いていくことがカギだとしている。従来の気密測定に加えて、グループ内では換気の精度を可視化するための風量測定も、2017年5月中に義務化していく方針という。

平均価格は2,000万円台前半。32~33坪といったところが中心だ。価格帯としてはハウスメーカーよりも低い価格帯での建築家デザインと高断熱住宅を謳うことが出来る。販促本として、フレーミング本を作成し、消費者に家の選び方を教えたり、ガイドブックを作成。構造計算や耐震技術3の確保を勧め、同社の商品力の優位性に導く。

全国一斉勉強会、体感見学会などを展開し、集客力を強化。認知度アップに向けて、総展の出店も進めていく方針だ。既に岡山の佐藤建設が出展しているが、その後商談期間は短縮し、受注は急増。20棟から55棟へ飛躍した。今後、グループ内では埼玉のアップルホーム、熊本のアネシス、豊橋のレオック等が出展を計画する。その他付加価値として、メンテナンスや家歴、ポイント制度等をツール化した「ハイアス家価値サポート」の推進等、バックアップ体制もしっかりしている。

まだ本格始動してから8年の新興勢力で、今期は1,250棟見込みながら、中期に目指す目標は高い。寡占化が進むと中小工務店は厳しさが増していくことを見据え、まずグループ400エリアまでネットワークを拡大させる。それぞれが24棟以上、平均25棟は手掛けることで、グループネットワークで2020年に1万棟を目指していく。

更には建設業のみに留まらず、不動産業等の住宅産業を統合した地域複合型企業として地域に根差していくことが、工務店の生き残り策としての方向性としている。

※ハイアス&カンパニーの差別化、1万棟への計画棟数

(㈱住宅産業研究所[TACT]/2016-11)

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