日本の不動産流通システムに黒船到来

(ページ:2/2)

MLSの優れた点

まず、不動産売買を検討しているエンドユーザーに対して過去の取引価格や修繕履歴などが「ガラス張り」となっている点でしょう。日本では仕入価格はクローズにされることが通例ですが、米国では売主が公開する情報は全てオープンとなります。その他に、

  • Webサイト上でバーチャルツアーができる。1物件50~100枚くらいの写真がありネット上で疑似ツアーの体験が可能。
  • 物件検索方法は多岐に亘り、地図上に面網掛けをしてエリア検索できる機能まで用意されている。
  • iPhoneを通して地図と連動した詳細物件情報を簡単に入手することが可能。
  • 予め条件設定をし、合致した物件があれば、その詳細情報を自動的に顧客に送ることが可能となるProspect(顧客管理)システムを併設できる。
  • 顧客が担当エージェントが登録するWebサイトに入り、そこからMLSの掲載物件を自由に検索できる。担当営業マンに探していることを知られないようにして探すことも可能。

このようにMLSシステムは顧客への情報開示を最大限に行えるようなっており、また、リアルターに対してもただの物件検索システムに留まらず完成度の高い顧客管理システムとしてより充実したものとなっています。

住宅不動産を負債ではなく財産にする仕組みへ

米国では、住民を主体とした地域のコミュニティーが責任をもって街並みを維持・管理していく意識が非常に高く、結果としてその街並み自体に価値創造がなされ不動産価値が維持されるという仕組みが国全体に当たり前のように浸透しています。
その投資活動の結果として住民は自分の不動産を安定資産として捉えることができ、いざという時にはそれなりの価値で売却できます。かつ、MLSシステムをはじめとした不動産流通システが整っていることも相まって不動産の売買が活発に行われているのです。

今回の訪米は、この住民主体の売買しやすい環境を整えることこそが、今の日本の課題であることを実感できる良い機会となりました。
  HyAS&Co.は、今後も日本の不動産流通業界のクオリティー向上に貢献し、国内外の優れたシステムを有益なシステムにカスタマイズし、ご提供をしていく所存であります。今後もご期待いただければ幸いです。

page: p1 p2

ページトップに戻る