消費者から求められるプロとしての仕事ができているか

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良いデザインとは見えないものをデザインすること

続いて、新建ハウジングで連載中の建築家・伊礼智氏には、設計のプロフェッショナルな仕事についてお話しいただきました。

伊礼氏は、「良い住宅とは何か」を追求されています。「良い住宅」にするためには、気持ち良さを考えることが必要です。見た目も大事だが、気持ちの良い住宅を作るには、見えないものをデザインすることこそが重要で、良い住宅は見えないところまでデザインされています。

伊礼氏が設計した住宅の半数にはOMソーラーが採用されています。OMを使うと良いデザインができるので、結果として半数の住宅に採用されたのです。OMを使うと開放的な設計がやりやすくなり、開放的な設計をしても、暖かく快適な空間をつくることが出来るのです。換気をしながら暖房ができることは、OMの最大の強みです。

地下室がある家を設計した時は、OMが上手く利用できました。地下室は湿気が多いので、OMで暖めた乾燥した空気を送り込みます。夏は地下室の温度が低いので、これを利用して1階を涼しくします。

空気、音、香り、足ざわり、関係性、物語。これを組み立てて設計します。お客様の要望をプランニングするだけでは、良い住宅にはなりません。過去に上手くいった設計を標準化し、標準化したものから最適なものを選んでアレンジしていくのです。

設計者の敷地調査は、法的な規制を細かく見るだけではなく、雰囲気や見えるものを感じながら考えていかないといけません。洗濯物、木、南側の家など、見えるものを意識し、「ソファーがこのスペースにあったら気持ちが良いだろうなあ」といったことを考えながら設計します。

伊礼氏には以上のようなお話をいただきました。御社では、プロとしての設計をするために、設計の標準化を進められているでしょうか。

社員数10人で売上9億円を達成した経営の秘訣とは

最後に、OMソーラーの会員工務店である株式会社小林建設の代表取締役・小林伸吾氏には、三浦氏と伊礼氏のお話を実践されている会社としてご講演頂きました。

埼玉県の人口は南部に集中していて、埼玉県北部の児玉町の人口はわずか2万人。小林建設はそこにあります。小林社長は3代目で、会社に戻ってきたときは家族経営の何の特徴もない会社だったため、倒産の危機を迎えていました。そこで、小林社長は、理念を見直し、他社と差別化することから始めました。

差別化するために普通の工務店は、「国産材、自然素材、広がりがある空間の設計」といったことに取り組みます。しかし、自社と競合するような工務店は同じようなことをやっています。その中で、自社が他社よりも一層上手くできること、自社ならではのこだわりを作らなければならないのです。

小林建設様が取り組まれた経営の秘訣についての詳細は、こちらからダウンロード頂けます。是非ご一読ください。

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