工務店の人材育成:事業責任者はどうしたら育つのか

(ページ:1/2)

幹部クラスの人材を育てるR+house の取り組みとは?

人材を育てるための学びの場が社外にない工務店業界

工務店を取り巻く環境は依然として厳しいものがあります。工務店の経営者の皆様はこの厳しい環境を生き抜くために、常に自社の経営戦略の見直しをしなければなりません。住宅商品戦略と販売戦略をいかに組み立てるのか、そして推進エンジンとしてどのように人を育て、組織を構築するのか。そういった戦略を考えるにあたって経営者に必要なのは『情報』です。しかし、工務店経営者の皆様は「私たちには学ぶ機会があまりない」と言います。また住宅事業は地域産業であり地域特性を重視するせいなのか、他社事例を積極的に学ぶという文化がなく、他業界でよく行われている業界内での「横の情報交流の機会」もあまりありません。経営において人材は宝ですが、工務店業界では社外に学びの場が乏しいので人材が育ちにくい環境にあります。経営者同士の交流はもとより、幹部クラスの人材を育成する目的で他社に人材を預けることが頻繁に行われている不動産業界などと比べても、その違いは顕著です。

戦略の成功=(優れた商品+販売ノウハウ)×人材

少し手前味噌になるかもしれませんが、ハイアスが展開する住宅事業ネットワークの「R+house(アールプラスハウス)」は、厳しい経営環境を生き抜くための新戦略として工務店経営者の皆様からご支持をいただけています。現在全国90社の皆様と事業展開をしていますが、加盟店経営者の皆様からは「R+houseは学びの場が多い」とご評価をいただけています。

住宅ブランドがあふれている現在では、お客様に伝わりやすいコンセプトは必須です。家づくりのコンセプトがお客様の価値観と一致することで、「これこそ私たちが欲しかった家だ!」と感じていただけます。

R+houseの特徴は、「アトリエ建築家」「オリジナル部材」「高気密高断熱の高性能住宅」といったキーワードに表れています。「コストはかけたくない」、「でも住まいには一定のこだわりを持ちたい」、そして「性能が高いのは当たり前」。R+houseはそんなこだわりを持った一次取得者層向けの住宅です。

しかし、コンセプトが練られた良い住宅ブランドがあれば自動的に売れるほど、住宅業界は甘くはありません。お客様に選んでいただくためには、販売戦略とそれを推進する組織の育成が欠かせません。

人を育てるネットワーク「R+house」

住宅を提供し自社で利益を確保するまでには、長い営業のプロセスがあります。例えばR+houseにおける営業プロセスはおおよそ以下の流れになります。

R+houseではすべてのプロセスに対応できるよう研修を実施しています。営業から技術・積算・施工の担当者に向けて、座学から現場研修まで様々な形での研修があります。R+houseは販売から施工にいたるまでプロセスが標準化されていますので「研修を受講することで一定のレベルまではすぐにできるようになる」と高いご評価をいただいています。

しかし、実際に事業を始めてみると、研修通りに上手くいかないということは当然起こりえます。同じことをしているつもりなのに成果が出ない。非常に細かい、ちょっとした誤差レベルの行動をしているかどうかで、結果がまるで違ってくることはよく起きることです。そういう時こそ「横の情報交流」が必要です。自社のイベントと成果が出ている会社のイベントは何が違うのか。他社はクロージングを掛けるまでのアクションにどんな工夫をしているのか。こういったことは現場で実践している者同士でなければわかりえないことでもあります。R+houseの加盟店支援の特徴のひとつはこの「横の情報交流」にあります。

page: p1 p2

ページトップに戻る