長寿命で省エネ、快適な暮らしを実現する 次世代環境共生型住宅

(ページ:3/5)

いくら計算上性能が高いと言われる断熱材でも、写真のように施工不良や断熱欠損が起きてしまうと性能は著しく低下します。断熱性能が損なわれるだけではなく、隙間に湿気が溜まり、結露被害を起こしやすくなるなど、住宅の耐久性や健康にまで悪影響をもたらすのです。

発泡プラスチック系断熱材も同様、経年劣化や自重によって変形したり縮んだりすれば、結露を引き起こします。また、万が一火事などが起きた場合に、発泡系は燃えやすく、有害物質を発生させるということも知っておきたいリスクです。

重要なのは計算上のQ値だけではなく、施工精度や経年劣化を低減させることなのです。価格を重視し、建物や健康に被害をもたらすリスクを軽視していては、住宅を提供するプロとは言えないのではないでしょうか。

新聞古紙からリサイクル生産される環境配慮型断熱材です。様々な太さの繊維が絡み合って出来る空気層の存在が、よりいっそう熱や音を伝えにくくします。

また、繊維が隙間にきっちり充填されますので、断熱欠損が起きにくいのが特徴です。

さらに、木質繊維特有の吸放湿性で適度な湿度を保ち、室内環境を向上させます。

しかしながら、セルロースファイバーも流通している素材によっては「はっ水性」や「防カビ性」などの項目でJIS規格をクリアしていないものが出回っていることもあるようです。また、施工も、専門技術者ではないケースもあり、施工不良などが起きる可能性はないとは言えません。同じセルロースファイバーでも、施工品質や製品品質を確認することが重要です。

page: p1 p2 p3 p4 p5

ページトップに戻る