仲介・管理不動産業界が注目する新戦略

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リフォーム市場の現状

2010年のリフォーム市場は約6.4兆円(図1)で、都道府県別では東京都が第1 位、神奈川県、埼玉県と続きます。(図2)戸建・マンションとも工事金額は増加傾向にあり、比較的高額な予算を持つ団塊世代では大規模リフォームの潜在的なニーズが高く、買取金額+リフォーム代金を一括にしたリフォームローンが拡充して行くことにより市場規模の拡大が予想されます。

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実際にリフォーム契約を行った世帯の会社選択理由をみると、特に500 万円超の工事では「デザイン・提案力」などが判断材料として重視されています。(図3)

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課題1 高額リフォームは「デザイン力」が重要

また、現状ではリフォーム工事費のほとんどは自己資金で賄われており、民間ローンや公的融資を利用するケースは全体の1 割程度と少ないのがこれまでの実態であり融資・助成制度拡充が求められています。

課題2 全額を賄える「買取+リフォームローン」の実現

リフォームとリノベーション

増改築には2つの分野(ビジネスモデル)があります。

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「リノベーション」には明確な定義はありませんが、経年により劣化した部材や設備を“ 修繕” することが主目的である「住宅リフォーム」に対し、経年により時代遅れとなってしまった住宅に大規模な“ 改修” を施し、用途や機能を変更して、住宅性能を高めたり、ライフスタイルに合った間取に変更するなど、そこに暮らす人の理想の住まいを作り上げていく事を「リノベーション」と呼んでいます。

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