2016年以降60万戸時代へ 寡占化が進む市場で生き残るには?

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しかし、これは需要の先食い、つまり本来であれば数年先に建てるはずだったお客様が増税前へと時期を前倒ししているに過ぎない……そのことを忘れてはいけません。その結果として、2015 年3 月末には受注が一段落し、春先以降は着工が増えるという、現在と同じ状態になり、工事が一段落した2015 年秋以降は大きく冷え込んだマーケットが待ち受けているという訳です。2016 年以降、今よりも縮小した市場にはどのような変化が訪れるか。予測されるのは市場の寡占化です。

シェア変動を表したイメージ図

上図のように、市場が現在の6 割程度まで大きく縮小したとしても、現在活動する住宅会社の売上が一律で40%ダウンするわけではありません。市場が縮小しているからといって売上減少を容認する会社は少ないでしょう。ほとんどの会社が、最低限の売上を確保すべく受注活動を強化します。

その結果、売上・数量自体を伸ばすごく一部の企業、売上や数量を減らしながらもシェアを増やす企業がある一方、市場からの退出を余儀なくされる会社も現れ、結果的に寡占化が進むことになります。

多くの業種では、市場の縮小期においては、上位・大手企業による寡占化が進みやすいといわれます。しかし本来、ドメスティック、つまり地域密着型の特徴を有する住宅事業は、他業種に比べ、規模による優位性、スケールメリットを効かせにくい事業といえます。

進出各地域に拠点やモデルハウスを抱える高固定費型企業に比べ、損益分岐点の低い年間10 棟前後の工務店の方が、やり方次第でチャンスが大きいと我々は考えています。

先ほどのアンケート結果にもあるように、寡占化が進む2016 年以降の住宅市場において、「省エネ性能」への対応は必須です。ただ、それだけで生き残りのためのチケットを手にしたことになるかといえば、不十分と言わざるを得ません。それ以外のプラスαの強みが求められます。

冷え込んだ市場でも勝てる武器を持つべき

2016 年まであと2 年。対策を打つための時間はまだ十分あります。悲観的になる必要はありません。ただ、無策のまま、何も決めず、何も動かずに2016 年を迎えるのは、避けねばなりません。

当社では全国約170 社の住宅会社とともに、アトリエ建築家とつくる高性能デザイナーズ注文住宅「R+house(アール・プラス・ハウス)」を展開しています。このR+house は、2020 年以降に求められる省エネ性能を大きく上回るのはもちろん、プラスαの強みとして、デザイン性を高め、コストも大幅に削減できるビジネスパッケージです。

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R+house では、一つひとつの部材にも強いこだわりを持ち、部材の開発段階からアトリエ建築家が関わることで、高性能と高いデザイン性を両立させています。

また、そのデザイン性の高い部材の使い方について、アトリエ建築家が講師としてレクチャーする「ディテール研修」も開催。細かな納まりまで考えたきめ細やかな指導により、クオリティの高い住宅を提供可能にしています。経験もセンスもあるアトリエ建築家が、デザインに徹底的にこだわった高性能住宅、それがR+house なのです。

今回ご紹介したR+house の特別見聞会(参加社数限定)を4 月に予定しております。直接、R+house の高い省エネ性能と高いデザイン性を体感されたい方は、本誌同封のチラシをご覧の上、お申込みくださいませ。(塩味)

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