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早稲田大学大学院ファイナンス研究科は、今年6月から新しい講義を開講します。科目名はファミリー・ビジネス・ファイナンスです。この科目はハイアス・アンド・カンパニー株式会社の寄附講座として新たに設置されました。
最近、ファミリーファイナンスのアドバイザーやコンサルタントへのニーズが高まっています。その背景として、例えば、子や孫までのことを考えた対策は、税理士、会計士、弁護士といったこれまでの専門家だけでは、顧客のニーズに必ずしも応えられません。ファミリーファイナンスに関する問題解決には、コンシリエントな能力が必要とされるからです。コンシリエントとは、様々な専門分野の知識を統合することです。よりよいアドバイザーであろうとする人は、専門家をコーディネートする能力、また、これらの知識を統合して、ファミリーに関わるビジネスとファイナンスの問題を多角的に解決する能力が求められます。
本講義では、ファミリーと資産の最適な組み合わせをソリューションとして顧客に提供する能力を向上することを目的としています。講義では、ケーススタディが中心となります。
テーマは、
1.ウェルス・マネジメント
2.ファミリービジネス
3.タックスプランニング
4.リタイヤメント・プランニング
5.不動産運用
です。
早稲田大学大学院 ファイナンス研究科 教授
川口 有一郎
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