「平成28年熊本地震」から5か月
激甚震災の中で暮らしを守ったR+house&HySPEEDユーザーの声を聞く

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「平成28年熊本地震」と名付けられた大地震は、九州地方で初めて震度7を観測(国内でも4例)した地震であり、しかも一連の地震において震度7が2回(4月14日の前震、4月16日の本震)も観測された初めての観測事例となった地震でした。未曾有の大地震の発生から早いもので5ヶ月目を迎えようとしています。本誌の読者の皆様の大半は、住まいの提供を通じて生活者に安全と安心を届けることを職業上の責務としておられます。だからこそ、今回の震災の記憶をきちんととどめ、安心な住まいを提供することの大切さを改めて認識すべく、実際に地震を体験された市民の談話から、建物や地盤の「性能」に配慮することの重要性をお伝えしたいと考え、このレポートを企画しました。

1.熊本地震の概要

熊本地震に関する気象庁からの公式な報道発表もすでに「第41報」を数えました。

最新(執筆時点)の7月12日(10時現在)の発表には、「防災上の留意事項」として「熊本県から大分県にかけての地震活動は、減衰しつつも続いています。これまでの地震活動で揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が引き続き高まった状態ですので、今後の地震活動や降雨の状況に注意して下さい」との記述があり、また「地震活動の状況」として「4月14日21時26分の地震以降、7月12日10時00分現在、震度1以上を観測する地震が1,879回発生しています(震度7:2回、震度6強:2回、震度6弱:3回、震度5強:4回、震度5弱:8回、震度4:90回、震度3:283回、震度2:633回、震度1:851回)」と書かれています。発表からも、今回の地震は「今もまだ続いている」のだということがよく理解できます。

2.R+house&HySPEEDユーザーの声
~熊本市在住Tさんの「土地の安全性と住まいの性能」にこだわった家づくり~

2015年の晩秋から初冬に変わるころ、Tさんの家づくりは始まりました。土地探しから始めたTさんには、整地された分譲地の区画、既存の宅地や宅地として使える宅地以外の土地など、土地選びには多様な選択肢がありました。自由な選択肢を持っていたTさんでしたが、一つだけ重視していたことは「土地の安全性」だったそうです。特に、液状化などで建物が壊れなくても住めなくなることへの不安をいかに消すか、ここには大変こだわっていたそうです。それはans(http://www.ans-ans.co.jp/)という住まいづくりのアドバイザーが開催している「後悔しない家づくり勉強会」で得た知識からでした。

結局、Tさんは現状「畑」としてつかわれている土地を選び、購入されました。分譲地ではなく畑にしたのは、断熱や耐震性など住まいの性能を高めることに費用をかけることを重視したかった、というお考えからだったそうです。ところで、そう考えると土地代は安ければ安いほど良いとなりそうですが、実はTさんは、ans社のスタッフや建築を依頼したロジック社(http://www.arc-logic.net/)から受けたアドバイスを大切にされ、土地代の値引き交渉を成功させた上で、普通なら「値引きしてもらって嬉しい」で終わるところを、値引き相当の費用をかけて地盤改良だけはきちんとしたそうです。

Tさんは「ansでの勉強会だけではなく、建築をお願いしたロジックさんにも、そしてロジック社の紹介で地盤調査と補強をしてくれた宇佐美工業(http://usami-k.com/)にもたくさんアドバイスを頂戴しましたが、ただそれを受け入れただけです」と当時を振り返ります。でも、頭ではわかっていてもいざ値引きしてもらったお金をどう使うか?と考えた時、「土地の安全性」へのこだわりを持ち続けられるかは分かりません。その点でTさんの土地の安全性へこだわりは強かったことを伺い知ることができる話だと、取材をしていて強く印象に残りました。

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