パッシブハウス事業の未来をデザインする~本部と加盟店の協働で創り出す事業の未来・支部運営会議から~

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R+houseネットワークの強み

R+houseネットワークの強みの一つとして、本部と加盟店のコミュニケーションと事業の価値を協働で創り出すことが挙げられます。特に昨今は「ブランド化」を推進するために、様々な取り組みや施策が行われています。今回紹介する「支部運営会議」もその一環です。支部運営会議とは、年2回、全国6か所(支部)ごとに開催して、住宅不動産市場に起こるトピックス的な変化やそれを踏まえた重点的に取り組む施策の共有、R+house事業の目標進捗確認などを行うミーティングです。

一口にブランド化、ブランディングと言っても様々な定義がありますが、私たちは(1)特異性の高い技術と品質を持ち、(2)全国のどの会員でも同じように商品・サービス提供できる状態をネットワークとして構築していることが市場に認められていること、と考えています。

支部運営会議ではR+houseのブランド化を進める上で、本部と会員の間でどんなことを独自性として訴えそれをどこでも誰でも再現できるようにするか、その実現ための「本部と会員の協働」を具体的な実施策に落とし込むための重要な時間となっています。

R+houseのブランド化に向けて。3つのキーワード

今回の支部運営会議では、ブランド化を推進するためのアクションを考える上で重要な3つのキーワードが示されました。技術、事業のライフタイム・バリュー、デザイン(解決力)のそれぞれの切り口から示されたキーワードは「ZEH」「アフターサービス」「パッシブ」です。

キーワード1. ZEH(ネットワークとしてZEHビルダー登録)

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R+house事業の未来を技術の面で象徴するキーワードは「ZEH」です。R+house加盟店ではこれまでも温熱計算、気密測定、顧客の求めによっては構造計算を行うなど、「技術」の高さと施工に関わる品質で顧客満足度の向上を実現してきました。例えば、省エネルギー性能について言えば、2020年までの省エネルギー基準への適合の義務化はもちろんですが、より特異性の高さを示すべく「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)」対応を先導的に進めています。ご存知の通りZEHとは建物の外皮性能(断熱性能)を高めた上で高効率照明などによる省エネルギー性能の向上、そして太陽光発電システムや太陽熱利用といった再生可能エネルギーの導入をバランスさせ一次エネルギーの年間消費量がゼロまたはおおむねゼロになる住宅を指します。R+houseは「ネットワークとして」ZEHビルダー登録を済ませており、機器に頼る割合を小さくして外皮性能を重視したZEHを目指す方向性がネットワーク内で明確に共有されています。「出来て当たりまえ」を合言葉にZEHの浸透を先導してゆくネットワークとしてのポジションの確立を目指します。

キーワード2. アフターサービス(ハイアス家価値サポートのスタート)

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R+house事業の未来をライフタイム・バリューの面で象徴するキーワードは「アフターサービス」です。ライフタイム・バリューとは、顧客生涯価値といわれ自社商品・サービス愛用者になってもらうことで、長期にわたってのリピート購入の期待を高め、現在から将来にわたって企業にもたらすであろう利益(の現在価値)のことです。人口や世帯数を始めとする社会構造の変化から新築着工数は減少予測がされており、リフォームや建て替え需要を囲い込むリピート受注の情報源として施主の生涯顧客化は重要なものとなります。また宅建業法の一部改正により、住宅履歴の保存をきちんと支援することは従来以上に価値がある行為となると考えられ、顧客との継続的な接触は企業の価値を高めるはずと考えられます。

そのような市場環境の変化を踏まえ、実質的には有償メンテナンスとなる大手事業者のアフターサービスの価値を上回るアフターサービスプログラム「ハイアス家価値サポート」の活用を提案しています。

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