建築家が設計した住まいを「選ぶ」、という住宅づくり
デザイナーズセレクト住宅
「アーキテクチャル・デザイナーズ・マーケット(ADM)」本格的に全国展開を開始

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アーキテクチャル・デザイナーズ・マーケット(ADM)とは

アーキテクチャル・デザイナーズ・マーケット(以下、ADM)とは、「アトリエデザイナーの設計図からセレクトする」新しい家づくりの仕組みです。誰もが憧れる建築家が設計する居心地の良い美しいフォルムの家。それをオーダーで作り上げるのではなく、あらかじめ描かれた数ある設計図の中から自分にフィットするものを「選んで」建てることで、設計プロセスや設備・部材の仕入れを合理化し、欲しい家を、費用を抑えながら手に入れることができる、新しい住宅選びのカタチです。

注文住宅は欲しいか?若年層の購買動向・嗜好性の変化を考える

住宅建築のメイン購買層となる30歳代以下の世代のお客様の購買意思決定における嗜好性はどのようなものでしょうか。一般的な傾向、特徴として、以下のようなことが挙げられるでしょう。

● 自分なりに考える
● 感度は高い
● マニアックではない
● こだわりはそこそこ
● バランス感覚はよい
● 普通の人たち

つまり、そこまで強いこだわりがあるわけではないけれども、豊かな感性で自分らしさを出したいと考えている需要層であると言えるでしょう。

新建ハウジングが行ったポスト団塊ジュニア(20代後半~30代前半)世代へのアンケート調査(2010, 新建新聞者)結果では、住宅取得に際して「すべて自分で決めるフルオーダーの注文住宅が欲しい」、「パターンを選んで組み合わせたベースをカスタマイズするセミオーダー住宅がいい」、「パターンを選んで組み合わせてゆくパターンオーダー住宅でいい」、「大半のパターン・仕様が決まっている規格住宅でいい」という4つの意向のどれに当てはまるかを聞いたところ、フルオーダーの注文住宅が欲しいと回答したのは31歳~35歳では46.9%だったのに対し、27歳~30歳では33.6%にとどまり、また、年収800万円以上の層では62.8%だったのに対し800万円未満の層では35.3%にとどまっています。つまり若年層ほど、また世帯収入が低いほど注文住宅でなくても良いという傾向が強く見られました。

これは6年前の調査ですが、まさに今こうした考え方を持った層が住宅需要の中心となっているわけです。さらに、お施主様の予算は二極化しながら、総体的には低下しているという実感をお持ちの住宅会社も多いと思います。それは、民間給与実態統計調査などを見て、若年層の所得が大きくは伸びていないことからも理解出来る話です。こうした兆しから考えられることは、これからの住宅需要を確実にとらえるためには、規格住宅の準備が必要になるということです。ライフスタイルが多様化した昨今、ある程度選びたい(≒こだわり)、でも家づくりにはそこまでお金をかけられない(≒購買力はない)と思っている層の取り込みが重要になってきています。

ADMはまさにこうした状況に対応するために準備された仕組みです。高所得層にはフルオーダーの注文住宅を提案する一方で、中・低予算層、あるいは若年層には注文住宅のクオリティーをそのままに「らしさを演出できる」、「選べる」規格住宅を提案することで解決できるのではと考えています。

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