適正発注価格を知ることで利益を創出する
~CMS(コスト・マネジメント・システム)活用による粗利率向上の実例~

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CMS導入による成果事例

事例1:年間50棟ビルダーが1棟15万円のコストダウンを実現

A社は人口40万人の都市で注文住宅を年間50棟完工する地域TOP3に入るビルダーです。購買や積算を統括する役員もいて、すでに高い精度の原価管理のもと、購買交渉力も強く収益性も高いと自負されていました。

CMS研修では、実行予算精度は非常に高くスピーディーに購買価格の検証とコストダウン交渉に進むことが出来、結果として初期研修(3)参加時点で1棟15万円の取り決め単価の低減からさらに精査を進めた結果25万円の低減に成功しました。副次的な効果として購買・積算を統括する役員1人の能力により同社の安定した粗利水準が確保されている状況から、CMS導入によってこの役員がこれまで培ってきたノウハウ(取り決め単価設定や価格交渉ノウハウ)が社内で標準化されるという効果も生まれ、長期的な粗利水準確保の実現も果たせました。

事例2:年間20棟工務店の実行予算精度が向上

B社は人口10万人の都市で年間20棟完工する地域密着の工務店です。3年前までは年間10棟完工程度の事業規模で、営業、積算から工務までの全てを社長ともう一人の社員で行っていました。受注が好調に推移し、営業マンや現場監督も増員され、事業規模が急激に拡大しています。

これまでは業者との価格交渉や発注は社長の業務でしたが、実はしっかりとした見積書の作成や最終工事原価との照合は行われていませんでした。そこで、受注が増える中で社長以外でも積算・発注が出来るようになるべきだと考えCMSの導入を決定されました。

導入後はまず物件ごとに実行予算を作成することからスタートしました。すると、今までどれほど感覚的に予算作成・発注を行っていたかということが明確に分かったのです。物件ごとで各工種の工事単価も大きくぶれており、研修内容を踏まえて各業者と標準物件での単価を取り決めました。成果としては1棟あたり平均で40万の原価削減が実現でき、実行予算と工事原価のかい離も大幅に削減されました。

最後に

規模の大小を問わず、社長や一部の優秀な社員、現場監督による感覚的な予算管理から脱却できず、最新の適正原価が実行予算に反映できていないという現象が多くの住宅会社で見受けられます。CMSは1棟あたりの購買価格を引き下げるだけではなく、継続的に予算管理が適切になされる状態を会社に根付かせることを目的とした研修を実施しています。

全国で開催されているセミナーにまずは足をお運びいただき、CMSで実現できる原価管理/コストダウンの取り組み内容をご確認ください。

(粟津/矢部)
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