第3段 CMS(コスト・マネジメント・システム)ご導入成果事例
〜CMSの真価は、原価管理ツールを超えた業務改善支援〜

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はじめに

原価管理水準の向上とコストアップ要因の撲滅を目的としたCMS(コスト・マネジメント・システム)がリリースされて間もなく3年が経過します。多くの導入企業から「積算関連業務の生産性が上がった」「コストダウンが図れた」などのありがたいお声を頂いています。

これまでのHyAS Viewでは、主にコストダウン事例をご紹介してまいりましたが、今回は原価管理水準を高めることで社内の業務フローの最適化を実現している企業事例を紹介いたします。

1.CMS(コスト・マネジメント・システム)との出会い
~成果の上がらないコストダウン施策の背景にあった、部門横断もなく結果把握にすぎない原価管理~

地域で確かな実績を残すF社。年間完工棟数は200棟を超え社員も180名近く在籍、一つの物件に営業・積算・購買・工務・経理と多くの部門が関わっていました。原価管理は、客出しの見積もりでは工種ごとに分けておらず、実行予算で工種ごとの積算を実施し、実行予算と原価のブレを経理部門が最終的に管理していました。この一連の業務フローにおいて、営業は営業用の積算ソフトを使い、実行予算はエクセルで作成、経理は経理ソフトを導入しており、一つの物件の進捗について部門を越えて共有することが出来ていませんでした。つまり、同社の原価管理は最終的な粗利の「結果」把握になっていたのです。そのような状態でコストダウン施策を推進しても、単に一時的な業者との価格交渉に終始してしまい、安定的な購買価格統制には至りませんでした。

このように、手間がかかるわりには思うような成果が上がらないコストダウン活動に悩む中、積算チームのマネージャーがCMS セミナーに参加、社内での検討を経て全社横断的なプロジェクトとして導入に至りました。

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