2020年の適合義務化基準を大きく上回るHEAT20G1,G2レベルの高性能住宅
『健康を考えた真の性能』で競合を圧倒する

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得られつつある6つの知見。寒さと健康の関係が明らかに
~国交省・SWH調査報告から~

2018年1月25日、国土交通省から「住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する調査の中間報告(第2回)~スマートウェルネス住宅等推進事業の調査の実施状況について~」という調査報告が報道発表されました。発表された第2回中間報告の概要によれば、「(断熱改修を行った住宅の居住者への調査によって)得られたデータに基づき検証を行ったところ、住宅室内環境と血圧など健康関連事象との関連が確認された」とあります。

まとめられた「得られつつある知見」を列記すると、以下のようになります。

得られつつある知見

(1) 個人属性、生活習慣、室温から血圧を推計するモデルを作成。
  起床時の室温の低下による血圧上昇への影響は、高齢になるほど大きい。
(2) 室温の低い家に住む人ほど、起床時の血圧が高血圧となる確率が高い。
(3) 室温の低い家に住む人ほど、動脈硬化指数と心電図異常所見が有意に多い。
(4) 断熱改修後に起床時の血圧が有意に低下。
(5) 就寝前の室温が低いほど、夜間頻尿リスクが有意に高い。
(6) 断熱改修後に夜間頻尿回数が有意に減少。

調査対象: 平成28年度までに、断熱改修を予定する住宅について1,680軒、
      3,441人の改修前調査を実施するとともに、断熱改修を実施した
      住宅について403軒、676人の改修後調査を実施。

「住宅と健康の関係」を語れる住まいが「当たり前」の時代に

紹介した報道に限らず、住宅と住まい手の健康について世の中の関心が高まってきていることを実感します。2020年の省エネ性能基準の適合義務化と聞くとつい「省エネ」にだけ関心が集まってしまいがちですが、本当に大切なのは住まい手に余分な支出を強いることのない快適な住まいを作ることであって、省エネはその一手段でしかないということを再認識すべきです。

「住宅と健康の関係」を語れる住まいであるために

キーワード 「HEAT20,G1/G2」

健康・省エネ住宅を当たり前に供給するためにはそもそもの断熱性能を高めることが大前提です。2020年の性能基準適合義務化以降、それが「最低基準」つまりクリアしていることは何の優位でもなくなる時代が来るということです。ということはおのずと「さらにその上」の水準を標準化する競争が始まっていくということです。

一つの例として、民間団体「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会(略称HEAT20)による、健康維持と快適性向上のための断熱化された住宅の普及啓蒙を目的として示されるG1、G2があります。おそらく「2020年のさらにその先」はこの水準に向かって行くことになると考えられています。

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