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国土交通省が実施する、元請けとして受注した建築物リフォーム・リニューアル工事に関する調査(調査対象。建設業許可業者5,000者)「建築物リフォーム・リニューアル調査報告 平成29年度上半期受注分(概要)」によれば、工事1件あたりの平均受注高は63万円、維持・修理(設備の入れ替えなどの機能・耐久性の向 上を意図しない工事)を除いてもっとも多い改装・改修(機能・耐久性の向上を意図した工事)の平均受注高は 131万円という結果が示されています(図表1)。
リフォーム事業では業界トップランナー級の売上規模で2億から3億円と言われています。仮に3億円という 売上を単価が100万円の工事で作るとすれば、年間300件、月間あたり25件の受注が必要ということになります。それを実現するには集客や集めた顧客の追客のための膨大な時間、コスト、そして工事管理を確実に行うための組織体制も必要となります。特に集客1件あたりにかけることができる費用は、100万円の売上から逆算すると捻出はとても困難です。
しかし1件の工事受注額が1,000万円を超えてくれば話が変わります。仮に1,000万円の工事を年間18件、500万円の工事を年間12件、合計30件の工事を契約することができれば、売上は2億4,000万円になり、業界トップランナー級の売上規模を作り出すことが可能となります。さらにこの事業組み立てによって受注件数が1/10となることで販促投資や工事管理のための組織体制の必要性も低下します。
本部調べでは、ハウスINハウスネットワーク加盟店による断熱リフォーム工事の実績請負単価は平均1,134 万円となっています。しかもこの数字は2015年750万円、2016年1,004万円、2017年1,134万円と年々上昇し続けています。中には1,250万円の工事実績も登場しています。
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