シリーズ眼を養う#026
R+house 住宅のデザインを探る

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白子 秀隆

白子秀隆建築設計事務所

白子 秀隆

都内の小さな敷地に建つコンパクトな住宅です。
交通量の多い道路に面しており、周囲には5階建ての大きなマンションやアパートが隣接していました。このようなコンテクストの中で、周囲の視線やプライバシーに配慮された、自然の光や風を積極的に感じられる家を作りたいと考えました。
半外部的な場所を内部に取り込む為に、2階建ての細長い住居ヴォリュームを、「ウチの内」と「ウチの外」の二つの領域に分けました。
「ウチの内」にはLDKや寝室など居室を配置し、白くニュートラルな空間としています。
「ウチの外」は玄関から裏庭までまっすぐに土間が続き、ざっくりとした唐松の縁甲板に包まれた素材感のある、外のような空間としています。自転車や観葉植物を置いたり、フレキシブルで自由度のある居場所となっています。半階上がった広い 踊り場を介して、2階のテラスまで外部的な空間が途切れることなく連続します。
LDKとの境には木製のガラス戸があり、室内にいながら窓越しに外のおおらかな雰囲気を感じることができます。
「内と外」の異なる性格の領域を並列させることで、限定された小さな空間ヴォリュームのなかで、緩やかで居心地の良い住空間を生み出していくことを期待しています。

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