住宅産業と不動産業の融合は「住宅産業のあるべき進化の姿」
あるべき進化への選択肢。ADM(アーキテクチャル・デザイナーズ・マーケット)
〜高性能デザイン住宅を使って次世代顧客への対応力を持つ〜

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縮退時代の住宅市場で、
住宅会社の「あるべき進化」への選択肢。ADM

今号のハイアス総研レポートページにもあったように、注文住宅を希望する消費者が欲しい情報にも、建売住宅を希望する消費者が欲しい情報にも、今の住宅業界 は応えることができていません。そんな現状において、もともと良質な住宅を提供できる住宅会社が顧客のニーズに合わせたスピードで不動産(土地)に関する詳細な情報を提供できたら、あるいはもともと不動産に関する情報収集力が強い不動産事業者が高品質な建物を提供できたら…。このようにワンストップで土地に関する詳細な情報と高品質住宅の建築を提供できる住宅会社への進化、高性能住宅を提供することができる不動産事業者への進化はどちらも「時代にマッチ」するための方向性に乗った「あるべき進化の選択」です。
あるべき進化をより早く実現する、その具体策がADM(アーキテクチャル・デザイナーズ・マーケット)なのです。

注文住宅検討者の「理想の良いものを自分で(選んで)決めたい」
建売住宅検討者の「手間なく、わかりやすい価格で良い住まいを手に入れたい」
どちらの希望も満足させるADM

注文住宅を購入・検討する理由の上位に「間取りや内装など、自分の理想が実現できる」や「自分の予算に合わせられる」が挙げられるのに、実は注文住宅の購入・検討における課題に「自由に設計するので金額が高くなる・なりそう」、「決めることが多く、手間がかかる」、「知識がないので自分に合った家作りが出来るか自信がない」という回答があります。同様に建売住宅の購入・検討理由に「価格が明示され」、「間取りや内装が決まっていて住んだ際のイメージがわく」、「打ち合わせが少なく簡単」だから、と挙げているのに購入・検討における課題に「自分で決められない」、「できることが少ない」ことが上位に挙げられています。
住宅会社の立場から見るとこうしたことは単に消費者 のわがままと見えます。しかし消費者の立場から見ると 「希望していることに応えてくれない人たち」と映ります。 こうした不満を解消する策を持つこと、これが縮退する 市場で勝ち残るための定石です。

ADMは従来の住宅事業とは異なる「新しい」住宅不動産事業
高性能を「手軽」に「気軽」に実現する

全宅連が実施した調査によると、住宅検討者の中で「注文住宅のみを検討する」、つまり住まいにこだわりを持ちそのこだわりを実現することが最優先と考える人はわずか28%強という結果です。言い換えれば70%以上は住まいに対する「譲れないこだわりが弱い」顧客層であり、「お金がないわけじゃないけれど今の家賃と比べて大幅 に居住費を増やしたくない」、でも「今の住環境よりは快適にしたい」という考え方を持つ住宅購入層だということです。こうした意向を持つ消費者に何を提供すれば良いのか。そのヒントが新建新聞社の調査にあります。規格住宅とはどのようなものかをわかりやすく説明した上で注文と規格のどちらが良いかを尋ねると45%が規格で良いと回答が見られたそうです。つまり、消費者側はもうすでに「良いものなら規格で十分」という考え方なのです。

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