健康にプラス影響を与える断熱改修が伸びつつある。
短工期・高単価リノベーションを実現する「ハウスINハウス」で市場の流れを捉える

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リフォーム事業の 「現状」 を再確認する。
(1)「省エネルギー対策」の伸び(昨年対比+19.8%)が顕著

国土交通省が実施する、元請けとして受注した建築物リフォーム・リニューアル工事に関する調査(調査対象。建設業許可業者 5,000 者)「建築物リフォーム・リニューアル調査報告 平成29 年度下半期受注分」のなかで、「工事目的別 受注件数」に注目すると工事件数全体で399万件のうち約14万件、主たる目的と限っても8.6万件が「省エネルギー対策」工事でした(図表 1)。省エネルギー性能向上を「主たる目的」としたリフォーム需要が伸びつつあると言えそうです。

リフォーム事業の 「現状」 を再確認する。
(2)断熱改修が住まい手の健康に与えるプラス効果。最新動向

国土交通省が発表した「断熱改修等による居住者の健康への影響調査」の第3回中間報告が発表されました。
第2回中間報告までに発表されていた「影響因子」と「健康への影響の内容」に加え、新たに「室温が安定すると血圧の季節差が小さい」、「部屋間の温度差、床近傍室温が血圧に有意に影響する」、「床近傍室温の低い住宅では、様々な疾病・症状を有する人が有意に多い」、さらに「断熱改修に伴う室温上昇によって、住宅内の身体活動量が有意に増加」することなど「7つの知見」が発表されました。

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