年頭特別インタビュー 新建新聞社 三浦社長
住宅産業。「2030」年・考

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View:「残酷物語」ですか。ショッキングなキーワードです。
三浦社長:確かにショッキングです。基本的には不動産業を含めた新築産業全体にとって残酷ということですから。「なんとかなるさ」という成り行き経営では本当にだめで、経営者が「企業経営」に真剣に向き合うべき時代だということです。
View:「企業経営」に取り組む上で、残酷物語の10年を「明るく」するために考えるべきこと、ヒントとはどのようなことでしょうか?
三浦社長:まず2030年までに予測できる未来はきちんと予測することです。例えば2021年度は住生活基本法の見直し年度ですが、そこから国の方針がどう変化するかは予測できます。また、「残酷物語」を引き起こす主因は人口減少ですが、人口の変化と、顧客としての、働き手としての影響もほぼ予測できます。一方で予測できない変化、つまりはこれまでの経験やメソッドが役に立たない変化も連続します。その時に判断を間違わず、明るい未来へと会社を導くために、経営者は直感、特に倫理観と美意識を磨くことが必要だと思います。

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