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昨今の新型ウイルス感染防止対策では「密閉・密集・密接」の3密の回避と咳エチケットの徹底が求められていることはご存知の通りです。密集を避けるための在宅勤務など自宅で過ごす時間が長くなることで、自宅の換気への配慮も気になるところです。
住まい手の健康につながる住宅とは高断熱・高気密であるとともに、換気性能が十分発揮できていることが重要です。
寒い季節に暖かいこと、暑い季節に快適であることにつながる「断熱性能」を示すQ値/UA値はもちろん大切な基準ですが、健康と快適は理論値であるQ値/UA値だけでは担保できません。実質的な断熱性能を左右する気密性能の高さをしめすC値(隙間相当面積)にも着目すべきです。
例えば、第三種換気での換気口からの吸気はC値1以下でなければその効果は高まらないというデータもあります(図表1)。また、隙間(C値)が大きければ、風が強いときなどは隙間から花粉や砂ぼこり、病原体などが侵入し、あるいは換気システムの効果の低下で本来の断熱性能を発揮することができません(図表2)。
隙間が大きいことは住まい手の健康や快適を損なわせてしまう可能性が高まるのです。