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ご存知の通り、住宅業界では職人不足が大きな問題となっています。現在30万人以上いる大工は2030年には21万人にまで減少するという予測もあります。
その背景には全体の高齢化が進んでいることに加え、給与などの待遇面で魅力を感じられる職業として若年層の入職が少ないことが挙げられます。ハウスメーカーをはじめ地域工務店の一部でも「工務の外注化」が進んだことで、予算と時間の枠内で仕事を収めることができる大工が優秀な大工となってしまい、技術力の高い大工の評価・優先順位が低下したこともその一因です。
住宅着工数自体の減少が予測されるなか、工務店が生き残るためには「付加価値を高める」戦略が必須です。住宅会社の業務プロセスの80%以上は「製造」工程、即ち「建てる技術を基にした工程」であることを考えると、これからの工務店経営において付加価値を高めるには「技術」を社内に取り込んでおくことが不可欠なのです。つまり、技術を経営資源として捉え、戦略的に活用できるMOT(Management of Technology)経営がこれからの工務店経営に求められているのです。
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