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「断熱改修等による居住者の健康への影響調査」という国土交通省による調査があります。居住空間の良し悪しと健康リスクには一定の関係性があることを確認するための調査です。調査によると、断熱改修を実施した住まいは改修前と比較し、最高血圧が3.5mmHg低下したことが確認されました(図表2)。
厚生労働省によると、40~80歳代全員の最高血圧を4mmHg低下させると、脳卒中死亡者数が年間1万人減るとのことであり、血圧の低下は健康促進に大きく繋がると言えます。つまり、家の断熱性能は健康や生命にプラスの影響をもたらすと言えるわけです。
ヒートショックに代表されるように、室温の寒さや部屋間の寒暖差は健康を脅かす大きな要因となります。コロナによって健康意識が高まっていますが、特にシニア層にとって、健康管理は常に重大な関心事であると考えられます。断熱改修の提案を行うことは、顧客の志向にマッチしているのではないでしょうか。