シリーズ眼を養う#039
R+house 住宅のデザインを探る

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戸田 悟史 様

株式会社トダセイサクショ一級建築士事務所

戸田 悟史

計画地は郊外の小規模開発宅地の一画になり、周囲からの視線をどのように考慮するかが計画のポイントでした。

敷地南側にある隣地路地状敷地の通路を、通路としてネガティブにとらえるのではなく、建物が建つことはない空地として考えました。

道路面からは閉鎖的なファサードですが、南側に計画したデッキテラスを有効に利用して頂き、視線を遮りながらも家族の姿を見せることが出来ているのではないかと思います。

また内部空間では、屋内に自転車スペースを確保したいというご要望から玄関スペースはあえてつくらず、大き目の土間空間をつくりました。土間スペースを含めた回遊導線を作り出すことで、領域を分けずフレキシブルな使い方が出来るように計画しました。

採光を建物内部に取り込む南側の吹抜けと、階段を利用した吹抜け間をあわせ、建物全体に光を取り込む計画としています。その吹抜けに面し水回りを配置することで、明るくかつスムーズな家事導線となっています。

成長期のお子さんと働き盛りのご夫婦家族が快活にすごす空間をご提案できたと思います。

これからもクライアントの小さな思いをくみとり、またそれを実現できるような舵取りを重視し、思い描いている夢を現実にするためのセイサク が建築家としての役割と考えています。

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