脱炭素社会実現に向けた、地域工務店への期待
優良な地域工務店こそが幸せな脱炭素社会の担い手にふさわしい

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「寒さも暑さも電気代も心配なく」みんなが暮らせるのが理想

家造りをしっかり考える余裕もお金もない家族が、運悪く断熱も省エネも太陽光もない家を買ってしまい、残りの人生を寒さと暑さと電気代に苦しむ。それを「自己責任」と嘲笑ってすませる社会が健全とは思えません。

断熱のこともエネルギーのことも何も分からないで家を買ったけど、もれなく暖かさ・涼しさがついてきて、電気代のことも気にせず一生を送れた、という方がよっぽどまともではないでしょうか。

国が目指すべきは、なにより国民の幸福な生活のはずです。健康快適な暮らしをゼロエネルギーで実現する手法が確立されている今、なぜその普及を後押しする義務化から逃げ回り、専門知識を持たない一般国民に責任を押し付けるのか。筆者には理解できません。

家造りの専門家こそが幸せな脱炭素社会の担い手

こうしている間にもどんどん建てられる住宅は、2050年・2070年、もしかしたら2100年まで、人が住み続けることになります。どうにも動きの悪い国をアテにしても仕方がない。ハウスメーカーもZEH以上に仕様をなかなか変更できない。その地域に住む人が幸せになれるよう、仕様をどんどん改善できるのは、地域密着の勉強熱心な「ピンの作り手」である皆さんなのです。優秀な地域工務店が家造りの主役になることが、幸せな脱炭素社会の実現に向けた大きなカギなのです。

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