住宅ビジネス専門誌である「新建ハウジング」の発行人であり新建新聞社の代表取締役が
目まぐるしく変わる今を読み解き、次に取るべき一手を語る!

(ページ:5/5)

差別化は設計力と顧客対応力を高めることがカギになる

今後の戦略として、他社と差別化を図るか独自化を目指すかの2つがあると思います。2つの違いを簡単に説明すると、差別化は“誰でもやっていることをすごいレベルでやること”。独自化は“誰もやってないことをやること”です。独自化を行うのは難しいことだと思いますが、独自化の見つけ方としてレインボーオーシャンをお勧めしています。レインボーとは、見える人には見える夢のような市場のことです。見えてはいるけど、誰もやろうとしないことは“レインボー”であり、それを考えることが独自化につながります。

しかし、独自化は難しいので大半が差別化になると思います。差別化する上でまず一番に行うことは、繰り返しになりますが設計力と顧客対応力の強化です。まだまだ高めることができると思うので、誰もができないレベルまで高めることができると良いでしょう。

まとめ

最後に簡単にまとめますと、カーボンニュートラル実現に向け、これからは住宅性能が高い家がスタンダードになります。高性能住宅が標準になることを見据え、スマイルカーブ戦略をベースに設計力と顧客満足度を高める対策をとっていくことが必要になるでしょう。そして、レインボーオーシャンを見つけて独自化を図る機会を探りつつ、この2つを高めることで他社と差別化を図り、業界で勝ち残っていける会社へと進化させていっていただければと思います。

page: p1 p2 p3 p4 p5

ページトップに戻る