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それぞれメリット・デメリットがあるフルオーナーシップとフラクショナルオーナーシップですが、ここではタイムシェア、戸建て、コンドミニアム、ホテルコンドミニアムを例に挙げ、「不動産権利」「価格」「認知度/知名度」「換金性/流動性」「維持管理/セキュリティ」「収益システム」の6項目で比較します。
①不動産権利
52名の所有者との共有名義となるタイムシェアは、文字通り「分割所有」になるのに対し、フルオーナーシップである戸建て、コンドミニアム、ホテルコンドミニアムは1部屋を単独で所有することができますので、資産性の担保につながります。
②価格
これはフルオーナーシップと比較すると、年間7日間のみの利用に限られるタイムシェアの方が圧倒的にリーズナブルになります。また、フルオーナーシップでもホテルコンドミニアムは「トランプタワー」や「リッツカールトン」等のホテルブランドを冠する上、ホテルとしての稼働、利便性を上げるためにロケーションの良い立地に建設されますので、高額の物件が多くなります。
参考までに2021年現在、現在タイムシェアの「ヒルトン・グランドバケーション・クラブ」は$12,000~$50,000前後で販売されている一方、ホテルコンドミニアムである「リッツカールトン・ワイキキ」は$650,000~$8,300,000の価格帯で販売されています。
③認知度/知名度
タイムシェアやホテルコンドミニアムは世界的ホテルブランドの冠が付いているケースが多く、ロケーションにも優れていることから、一般的にコンドミニアムよりも周知性が高いと言えます。